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2005年09月30日

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【報告書】「高齢者の地域支えあいに果たす共済の評価・改善事業」

日本労働者協同組合連合会が平成16年厚生労働省老健局未来志向研究プロジェクトとして受託した「高齢者の地域支えあいに果たす共済の評価・改善事業」の調査報告書ができあがりました。

この調査は、日本労協連が呼びかけ発足した「コミュニティ・ケア共済(以下、CC共済)」について、共済加入者・地域住民およびコーディネータに対し、アンケート調査を実施したものです。

CC共済は、その名の通り、地域の再生と助け合いを理念として持つ共済で、最大の特徴は、高齢者がいつまでも元気でいられるように、ボランティアによる見守り、声かけ、話し相手、誘い出しなどの「現物給付」の仕組みを持っていることです。

地域の中で「介護予防」「地域ケア」を進め、「自立支援」を行っていくためには、単にサービス提供の量・質の充実のみならず、利用者が当事者として地域社会の顔の見えるネットワークに参加していくことが決定的となります。

CC共済は、そのような予防的ケア活動を会員のボランティア活動で支える仕組みであり、共済会からはボランティア活動(連絡、移動、その他)の実費を保証する仕組みです。

この調査は東京・長野・兵庫の各地域の労協、高齢協の共済加入者や地域の方々などに協力をいただき、また報告書をまとめるにあたっては協同総研が協力をしました。

報告書はお分けしていますので、協同総研までご連絡ください。

高齢者の地域支えあいに果たす共済の評価・改善事業
日本労働者協同組合連合会  (A4版 75頁) 2005年3月
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報告会「最近のアメリカ ワーカーズコープ事情」

報告者: 前山総一郎さん(八戸大学ビジネス学部 教授)
日時: 2005年10月31日(月)14:00~17:00
会場: 日本労働者協同組合連合会 会議室(東京都豊島区南大塚2-33-10東京労働会館4F Tel.03-5978-2190)JR大塚駅南口徒歩7分、地下鉄新大塚駅徒歩7分
チラシ ダウンロード>>>


 協同総研では、1998年7月にアメリカ・カナダの労働者協同組合の法律と実態の調査を行い、『アメリカ・カナダ 協同組合運動の新しい息吹』(協同の発見別冊1999.1)として出版しました。
 以降、アメリカのワーカーズコープとはほぼ交流が途切れた状態になっていましたが、今年8月~9月に、協同総研の会員である八戸大学ビジネス学部教授・前山総一郎先生が、ご自身のアメリカ調査を行った際に、ワシントン州オリンピア、オレゴン州ポートランドのワーカーズコープやごく最近設立されたばかりの全米ワーカーズコープ連盟(US Federation of Workers Cooperative)を訪問して下さいました。また、日本のワーカーズの研究を行っている会員のロバート・C・マーシャルさん(ウェスタン・ワシントン大学)とも交流されたということです。
 前山先生には、八戸市での労協のコミュニティビジネスのアドバイザーになっていただいており、またご自身が「市民参加によるまちづくり」をアメリカで調査されている関係もあり、今後、アメリカのワーカーズコープと労協の交流を期待しておられます。

 今回、お願いをして、アメリカのワーカーズコープの現状について、ご報告をいただく機会を設けました。関心のある方はどなたでもぜひご気軽にご参加ください。

主催・問い合わせ:協同総合研究所 Tel.03-3903-3688 kyodoken@jicr.org 菊地

2005年09月26日

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「ワーカーズ」が日経新聞で紹介されました

昨日(9月25日(日))付の日経新聞朝刊13面に、「ワーカーズという働き方」という特集記事が大きく掲載されました。

記事では、「働く人が資本と労働を持ち寄り、自主的に仕事を起こすワーカーズ・コレクティブ、ワーカーズ・コープという働き方が全国的に広がっている」との書き出しから、杉並の有料老人ホームで食事提供を行うワーカーズ・コレクティブや同じく杉並の移送サービスのコレクティブ、さいたま市の生協の個配を行うワーカーズ、また労協センター事業団の湘南事業所の緑化部門などを紹介し、これまで女性中心と言われてきたワーカーズの中に中高年男性が参加してきている、と説明しています。

後段では、WNJや日本労協連の事業データにも触れ、「日本でもここ十年来、着実な伸びを見せる」とした上で、「福祉・介護、保育、学童保育など子育て支援、公共施設の管理委託さらには環境や食の分野など、地域に密着したきめ細かなサービスのニーズは高まる。」と述べています。

最後に、富沢賢治聖学院大教授の「こうした働き方が増えることは、地域社会の活性化や社会構造の変化にもつながる」と天野正子東京女学館大教授の「この働き方を社会的に保障する法的、制度的な整備が求められる」とのコメントで締めくくられています。

掲載されたのが、「セカンドステージ」という面であることからも分かるように、いわゆる定年退職後の団塊世代をにらんだ、第2の人生という光の当て方がかなり強く、10代から80代まで働く労協連の現状とはやや離れているかな、という印象です。

しかし、「日本でもワーカーズという新しい働き方が求められている」現状をなかなかバランスよくまとめておられると思います。日経新聞を見る機会のある方は、ご一読ください。

ちなみに、労協で働く人の年齢構成について紹介しておきます。

労協センター事業団が2004年に行った調査(『協同の発見』11月号発表予定)では、組合員1756人の年齢構成は、【10~40代】【50代】【60代以上】がそれぞれ1/3ずつということになっており(10代0.5%、20代7.4%、30代10.5%、40代16.3%、50代32.6%、60代26.9%、70代5.1%、80代以上0.1%)50代・60代が突出して多いのですが、若い層の組合員も増えています。また、男女比では、10代は2/3が男性、20代・30代では男女比が半々、40代・50代は女性が3/4を占め、60代以上になるとまた半々になります。

確かに、引退後の「企業的でない」働き方という面はあるのですが、若い世代が地域に必要な仕事を起こして働く、という道筋ができていかなければ、富沢先生の言う「地域社会の活性化や社会構造の変化」は起こらないでしょう。そのためにも天野先生の言う「法的、制度的整備」が必要なわけです。

労協は厚生労働省の「若者自立塾」事業を受託し、今日からスタートしています。
労協の若者自立塾Webサイト>>>
自立塾については、また後日ご紹介します。

2005年09月15日

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障害者自立支援法案 学習会について

 先の衆議院解散・総選挙により、一旦衆議院で可決された「障害者自立支援法」が廃案になりました。同法案はJIL(自立生活センター)、DPI(障害者インターナショナル)、共同連など労協連・高齢協連・協同総研との交流がある障害者当事者組織や野党の反対を押し切って、衆院で採決されました。
 同法案は、身体・知的・精神3障害の福祉サービスを一元化し、新たな就労支援と規制緩和を位置づけながら、将来的に高齢者介護保険制度との統合を睨んだものと言われています。
 労協連は、次の国会で再度上程されるであろう同法案について学び、地域での「当事者主体」にこだわり地域での障害者の自立支援に長年地道な取り組みを進めてきた諸団体との交流を深め、地域での就労創出について連帯・交流を広げる活動を進めていきます。

 つきましては、下記のように学習会を開催します。多くの方のご参加をお待ちしています。

  • 日時:2005年10月2日(日)14:00~17:00(終了後交流会)
  • 講演:尾上浩二さんDPI日本会議事務局長)
  • 会場:麹町区民館 洋室AB (千代田区麹町2-8)
  • お問い合わせ:日本労協連 rngukism@roukyou.gr.jp

チラシダウンロード>>>

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イタリア調査の詳細

先日お知らせした、イタリア調査の詳細がほぼ決まりました。
単協の現場の視察に加え、エミリアロマーニャ州の自治体担当者やLega本部や州本部でも担当者から聞き取り調査を予定しています。イタリアの協同組合運動と、地域経済社会の戦略を学ぶ機会になると思います。
出発まで1ヶ月ほどしかありませんが、ご興味のある方はぜひご参加ください。

【日程および内容】

  1. 10/16(日)PM:成田発 ローマ着
  2. 10/17(月)AM:Lega本部訪問
              国際部、社会的協同組合部門でのレクチャー
           PM:ボローニャへ移動
  3. 10/18(火)AM:エミリアロマーニャ州庁舎
              社会サービス計画・社会/保健サービス開発局
              社会的介在分野と第3セクター部長
           PM:ボローニャ市役所 
              「人へのサービス部」部長(要請中)
  4. 10/19(水)AM:ER州・Lega本部訪問(A.フィネッリ氏と懇談)
           PM:社会的協同組合の州本部(予定)
  5. 10/20(木)AM:ManutenCoop(メンテナンスの労協)、PM:失業者協同組合
  6. 10/21(金)AM:COPAPS(社会的協同組合)、PM:(調整中)
  7. 10/22(土)ヴェニスへ移動
  8. 10/23(日)夕:ボローニャへ移動
  9. 10/24(月)CADIAI(社会的協同組合)と編集出版関連協同組合訪問
  10. 10/25(火)帰国の途:ボローニャ発 ローマ経由
  11. 10/26(水)ローマ発25日 -26日AM:成田着

【費用】
 30万円程度(旅費、宿泊費、その他)
【問い合わせ】
 協同総合研究所 03-3903-3688 kyodoken@jicr.org

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イギリス社会的企業視察報告会のお知らせ

9/1から9/10まで、中川理事長、岡安専務、村山理事とワーカーズコープキュービックのメンバー、および部分参加の堀内さん(ILO)、柳沢さん(明治大学)らが、イギリスの社会的協同組合の調査・視察に行ってきました。

この視察・調査は、今年4月に出版された中川理事長が『社会的企業とコミュニティの再生』の中でも取り上げている、サンダーランドと東ロンドンを中心とする社会的企業の活動を定点観測することをひとつの目的とするものです。

帰国したばかりで慌しいところですが、下記の日程で報告会を行います。
ご興味がある方はどなたでもご参加ください。

日時:2005年9月17日(土)15:00~17:00
会場:明治大学駿河台校舎アカデミーコモン10F310E教室
報告:岡安喜三郎、村山節子 コメント:中川雄一郎
連絡先:協同総研
kyodoken@jicr.orgtel 03-3903-36988

2005年09月12日

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work-waku都留に行きました。

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9月10日(土)、山梨県都留市にあるwork-waku都留というところへ、菊地・青木で行ってきました。
work-waku都留は都留文科大学の学生さんたちがつくっているサークルで、社会学部のワークショップの授業をきっかけに、地域で自分たちがもっと楽しみたい(ワクワクする)企画を実現するために始まったそうです。
現在、公民館学級(わくわく学級)、アパート再生計画(つる小屋)、コミュニティ・カフェ(hotori)の3つの企画が動いています。

最初に、旧市街にある一見倉庫風の建物へ。ここは、志村さんという地元の“仕掛け人”がつくった「環(わ)の拠点」というコミュニティ・ビジネスのインキュベーターのような場所。ここがオープンしたのが昨年11月で、その第1号の事業としてコミュニティ・カフェhotoriが入っています。現在は、土曜日だけの運営で、work-waku都留のスタッフが交代で働いています。当初は学生が多かったそうですが、今では地域の人たちにも、川のほとりでのんびりランチができるカフェとして認知されてきています。
ランチのカレーピザとロコモコ丼をいただきました(写真)。

Image1.jpg次に訪れたのが、「つる小屋」。個室に風呂・トイレがない旧市街の古いアパートを1年の期限で無償で借りて、自分たちの手で住みたい形に改装するというプロジェクト。発端は現在4年生の佐々木さんの「エゴ」から始まったこの企画は、紆余曲折を経て、現在3階の3部屋を居室として賃貸し、2回の3部屋分のスペースを共有の居間!?と来客用の宿泊部屋として改装して使っています。地元の建築士さんや美大の学生などの協力も得て、古い下宿屋から現代的なコレクティブハウスへ、思わず「いいなぁ」と思うような空間が生まれていました。現在、3階に住んでいる3人(佐々木さん、岩倉さん、佐藤さん:写真)からじっくり話を伺いました。

都留という地方(田舎)の街ならではの、さまざまな問題を可能性に変えるこれらの取り組みは、学生とまちづくりという枠組みを超えて、さまざまなヒントを与えてくれました。レポートは次号の『協同の發見』に掲載予定です。突然の来訪を受け入れていただいた岩倉さんをはじめとするwork-waku都留の皆さんと関係者の皆さん、ありがとうございました。

2005年09月09日

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日本労協連2005年版英文パンフレットができました

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日本労働者協同組合連合会(The Japan Workers' Co-operative Union)の2005年度版英文パンフレットができました。

このパンフレットが必要な方は、
日本労協連:info@roukyou.gr.jp
協同総研:kyodoken@jicr.orgまでご連絡ください。



2005年09月07日

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イタリア調査について

協同総研と日本労協連は、10月にイタリアの協同組合調査を行います。
一昨年に社会的協同組合の調査(報告書)を行いましたが、それに続き、イタリア北部ボローニャを中心とした地域での、協同組合が地域づくりや仕事おこしに果たす役割りを学ぶ機会にできればと考えています。
特に、若者の自立支援や障害者の就労支援などについても、自治体やレガ等の連合会組織、単協から聞き取りを行いたいと思っています。

日程は、10月16日~26日、参加者は5~7名程度の予定です。詳細は協同総研事務局までお問い合わせください。

2005年09月06日

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研究所たよりWeb版 再開のお知らせ

昨年6月以来、配信していなかった「研究所たよりWeb版」をblog形式で再開することにしました。
今後、協同総研Webサイト(http://jicr.org/)の更新案内や、研究会・イベントなどの告知、事務局からのお知らせなど、迅速な情報提供と会員の皆さんとの交流ができればと思います。ご意見等ありましたら、コメント欄に書き込んでいただけると幸いです。

なお、これまでの「研究所たよりWeb版」はこちら>>>

菊地

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