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2013年11月06日

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現代の労働とアーレントの思想

「ハンナ・アーレント」の映画がいま、岩波ホールをはじめ各都市でも上映され人気を博しています。
哲学者アーレントはドイツ生まれのユダヤ人で、ヒトラーが政権樹立したことから師であったハイデガー、ヤスパース、フッサールらと別れを告げアメリカへ逃れます。アーレントは、人間の生活をプラトン哲学以降の「観照的生活」(『精神の生活』)、ソクラテスの実践哲学を「活動的生活」(『人間の条件』)と示した上で、「活動的生活」を「活動(action)」、「仕事(work)」、「労働(labor)」の3つに分類しました。現代社会において「働くこと=お金を稼ぐ、義務的なもの」という思考はいまもって強く、働き仕事することは本来「主体的、能動的」であって、「働く」の根本的な問いと意味を参加者の皆さんと深めようと研究会を開催します。講師にはアーレント研究の第一人者である佐藤和夫さんをお招きし、楽しく面白い研究会にできればと思います。

報告者プロフィール
佐藤(さとう) 和夫(かずお) さん (千葉大学名誉教授)
生年:1948年生まれ 
略歴:東京大学大学院人文研究科博士課程修了後、東京大学文学部助手を経て、千葉大学教育学部教授(2013年退職)
専門:哲学、文化理論、ジェンダー論、異文化コミュニケーション
著書: 『女たちの近代批判』『喫茶店のソクラテス』『生命の倫理を問う』『性のユマニスム』
 『ラディカルに哲学する』第Ⅰ、第Ⅱ巻『男性の自立とその条件に関する研究』
 『男と女の友人主義宣言』『仕事のくだらなさとの戦い』ほか
翻訳著:アーレント『精神の生活』アーレント『カール・マルクスと西欧政治思想の伝統』
アーレント『政治とは何か』プーラン・ド・ラ・バール『両性平等論』
ベルント『マンガの国ニッポン』ギリガン『男が暴力をふるうのはなぜか』ほか

1988年ユーゴスラヴィアと東ドイツに一年間滞在し、社会主義国の文化を経験し調査した。またモンドラゴン協同組合、R.オーエンのニューラナークなど協同組合活動についての視察も行った。千葉大学生協理事長を5年間勤めるなど、協同組合運動とも関係を深めてきた

◎日 時:2013年12月2日(月)18:00~20:30
◎会 場:光文社ビル6F 大会議室
       (東京都豊島区池袋3-1-2光文社ビル6F)
◎主催:協同総合研究所 
◎共催:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
◎参加費:1,000円(会員、障がい者、学生は500円)
◎問合せ、申込み:協同総合研究所
東京都豊島区池袋3-1-2光文社ビル6階
TEL 03-6907-8033 FAX 03-6907-8034
E-MAIL kyodoken@jicr.org

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