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しらたかノラの会 協同労働で挑む有機農業-新しい農のあり方を求めて-

■講師   大内文雄さん (山形県白鷹町しらたかノラの会代表)
■日時   2009年9月26日(土) 13:30~16:30
■会場   日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 6階大会議室
       東京都豊島区池袋3-1-2 光文社ビル6階
       JR池袋駅 歩10分/地下鉄要町駅 歩3分
■参加費  会費1,000円 (協同総研会員・学生は500円)
■共催   日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
■主催・問合先 協同総合研究所 TEL 03-6907-8033 E-Mail: kyodoken@jicr.org

現在、環境保全や食の安全・安心など私たちを取り巻く重要なことがらが「農」を中心にその関わりを広げている。しかし、家族労働を主体に支えられてきた日本の農業自体が地域の衰退とともにその持続性の展開を危ぶまれる状況にある。その一方で、土地を持たなくとも生業としての農やその周辺の業や技を受け継ぎたいと考える人が若者を中心に徐々に生まれつつある。
2006年初夏、山形県白鷹町で年齢や性別、経歴も全く異なる11人がそれぞれ違うきっかけで有機農業に向い、農業で生きられる拠点を求めて小さな農産加工グループ「しらたかノラの会」を立ち上げた。農家の枠を超えたこの団体はともに協同し、新たな農の姿を求め、模索を重ねてきた。会の半数が移住者で占められ、家族単位はとらず、農業未経験者をも含むというメンバー構成や、全員が出資して、上下関係なく一人ひとりが平等に意見を言い合うことを原則とし、それぞれが持ち場での責任を持つという協同労働との共通点が多く見られる組織運営はたいへんユニークなものである。
彼らが求める農のあり方とはどのようなものであり、さらに農業を通じて高齢化する地域をどう支えていくのか。ノラの会代表をつとめる大内文雄さんにノラの会形成の背景から現在に至るまでのその取り組みをお話しいただき、そこから新しい農業とその担い手のあり方、また協同労働で農に取り組む意味について考えたいと思う。

■講師プロフィール (おおうち ふみお)
1956年福島県生まれ。会社退職後、旅とバイト暮らしを経験。自然の中で働く農に興味を抱き、全国愛農会の愛農大学講座を受講。その後、各地の有機農家での研修や、愛農会本部勤務などを経て、愛農会からインド・アラハバードへ派遣され、有機農業を実践。2年後、肝炎のため帰国。伊豆健康センターで断食をして、同センターの野菜を有機・無農薬で栽培する仕事に就く。89年、都内の新規就農ガイドセンターで白鷹町を知り、独断で移住を決定。一年目は田植えシーズンに間に合わず、ソバを蒔きソバクレープを主食として過ごした。しらたかノラの会代表。