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7/25(土) 『教育現場から排除される子どもたち-教育問題からみる格差・貧困と協同労働の可能性-』

市民会議・埼玉2009年度「市民自治と協同労働を考える」研究会

【開催主旨】
 今回の研究会では教育問題における地域での課題のひとつとして「子どもと貧困」を
テーマにしました。地域が抱える課題としてこの問題へ協同労働の協同組合が果たすべき
役割とその可能性について併せ考えます。
 講師には「子どもと貧困」、特に中退問題と貧困問題の調査・研究に取り組まれている
青砥恭さんにご講演いただき、皆さんと一緒にこの問題を考えていきたいと思います。
皆さん、是非ご参加ください。

【講師より】
 「昨年の春から1年間、高校中退者が多い地元の埼玉、全国で最も深刻な大阪の2ヶ所で
中退した若者、教師、保育士、児童福祉司などにインタビューと地域を歩いて調査を行い、
以下の点が明らかになった。
 高校中退後の若者たちは、①不安定雇用と低賃金の連鎖から貧困の蟻地獄に陥りやすい。
②生徒の家庭の経済力(貧困)と教育への意欲・学力との相関が鮮明である。
③社会階層と連動した学校序列が形成されており、後期中等教育の階層移動という機能は
失われている。
④貧困が子どもたちの学ぶ意欲だけでなく、働く意欲、生きる意欲までも失わせている。
⑤中間層が解体されている。下位層に転落している。
⑥「貧困-中退-社会的排除-貧困」の循環図式がこの10 年間でいっそう鮮明になった。
 
 退学した生徒たちは仕事も頻繁にやめており、中退した生徒同様に仕事が長続きしない
傾向にあり、仕事についてもすべてかれらの自己責任と言えるだろうか。
 幼児期から文化的な生活とは無縁に生きてきた子どもたちが学校や社会から切り離された
状況におかれている。彼らは今の学校システムでは生涯、貧困の中から浮上できないのでは
ないだろうか。
 教育とセーフティネットを結ぶという貧困問題への対応こそが最大の問題だろう」(青砥 恭)

■講師プロフィール
 青砥 恭(あおと やすし)
 「子どもと貧困」とくに中退問題と貧困問題の調査研究に取り組む。昨年からNHK
 や日本テレビ(NNNプロジェクト‘09高校中退等)、読売新聞、朝日新聞で活動が紹介
 されている
■専門分野: 教育法、教育社会学、最近は「地域と学校」の研究
■共著・編著:
「日の丸君が代と子どもたち」(岩波ブックレット)、「学校崩壊を斬る」(ふきのとう書房)など多数。
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■日時:2009年7月25日(土) 13:30~16:30
■講師:青砥 恭 さん(関東学院大学 法学部 講師、元高校教師)
■会場:株式会社 ランダルコーポレーション 2階 会議室
     埼玉県朝霞市西原1-7-1
■アクセス:JR 武蔵野線北朝霞駅、東武東上線朝霞台駅 徒歩3 分
■参加費:1,000円(学生と会員は500円)
■主催:「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議・埼玉
埼玉県さいたま市南区南本町2‐5-15 M.M.オフィス201 号
TEL 048-844-0085 FAX 048-844-0086
E-Mail: shiminkaigi-stm@roukyou.gr.jp 担当:山﨑・大橋
■共催:NPO法人 協同総合研究所 地域研究会、NPO法人ワーカーズコープ 東関東事業本部
お申し込みは、「協同労働の協同組合」法制化をめざす市民会議・埼玉まで!