労働者たちの“企業再生”
『労働者たちの“企業再生”』
先日の記事でご紹介した、南米アルゼンチンの労働者協同組合による回復工場について、NHK-BSで2005年1月に放映されたドキュメンタリーです。
番組では、貧困地域に育ったルイス・カーロ弁護士が破綻した企業を労働者協同組合として再起させるために奮闘している様子が描かれています。番組冒頭のシーンは、ある家電工場の操業再開のセレモニーですが、そこにはICA(国際協同組合同盟)会長のバルベリーニ氏の姿も見られ、国際的な協同組合運動としても大きく位置付けられているように思います。
詳しい内容は、こちらのブログ(「社会派ドキュメンタリー番組」)が紹介してくださっているので、ご参照ください。
アルゼンチンは、2001年の経済破綻を前後して、失業者を中心とするさまざまな運動が発展してきていますが、これらの「回復工場」運動も、カーロ氏のMNFRと、左派でより大きな組織を持つMNERという2つのナショナルセンターを持ち、占拠・自主生産闘争と法廷闘争を中心に拡大しているようです。
いずれにしても、利潤ではなく自分や仲間、家族が生きていくために団結し連帯するこの運動は、協同組合のひとつの原点を見るような気がします。
8月号の『協同の発見』で、この運動に関する記事の翻訳を掲載する予定です。
→すみません。紙面の都合で9月号に延期しました。
番組のビデオ・DVDがありますので、ご覧になりたい方は協同総研までご連絡ください(約20分です)。