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2010年11月18日

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12月18日(土)研究会 生活保護問題の今日的課題

市民自治と協同労働を考える研究会」(市民会議埼玉との協同研究会)の共催で、下記のテーマで、研究会を開催します
ぜひ、ご参加ください。

「新しい公共と市民自治」研究会
■テーマ「生活保護問題の今日的課題」
■日時:2010年12月18日(土)13:30~16:30
■講師:長友 祐三 氏(埼玉県立大学 保健医療福祉学部 社会福祉学科 准教授)
■会場:ときわ会館 501会議室(埼玉県勤労者福祉センター:さいたま市役所隣)

■趣旨
 「生活保護受給者、全国平均で80人に1人」。今日、生活保護受給者は増加の一途を辿り、2010年6月時点で生活保護受給者は190万7,176人(137万7,920世帯)となり、この数字は1955年以来の高水準になったという。埼玉県においては、特に「就労可能世帯」の受給が急増(2008年3月~2010年3月の2カ年で3,968世帯から9,325世帯に235%増加)。全国においても、これまでの保護申請理由の「世帯主が病気になって受給する」を超え、2009年度、「失業などによる収入減」が1位となった。また、同年度の生活保護受給者の自殺率は、全国平均の2倍を超えている。
失業や廃業、リストラなどによる労働市場からの排除、ワーキングプア・親の貧困が生み出す子どもへの貧困の連鎖、そしてそれは教育や自立・就労からの排除へとつながり、生きる希望を奪っている。親の貧困は、子どもの低学歴、低賃金の就労、失業へと連なり、貧困の連鎖は一向に止まらない(参考:「ルポ生活保護」、本田良一著、中公新書、2010年8月)。この社会は、貧困と排除を社会的に必要としているかの如くである。
 本年9月、ワーカーズコープ(協同労働の協同組合)は埼玉県の「生活保護受給者チャレンジ事業」(ASUPORT事業)の3事業のうち「職業訓練支援員による就労支援事業」を受託した。事業開始から3カ月が経過する中で、受給者の厳しい現実に向き合い、葛藤しながらも、仕事や訓練に結びつける成果も上げつつあり、地域で社会連帯を創り出す「アスポートまちづくり応援団」(仮称)づくりを進めている。
 先の学習会で、長友先生からは「生活保護を受けている貧困状態にある人たちの就労による自立を考えたときには、協同という視点に立って、そういう人たちを支え、共に助け合いながら、生きていけるような地域社会づくりが必要」とのコメントを頂いた。生活保護の今日的課題とは何かについて、皆さんと一緒に考えます。ぜひ、ご参加ください。

■講師プロフィール <ながとも ゆうぞう>
関東学院大学大学院博士後期課程単位修得(社会学修士)、東京都目黒区福祉事務所生活保護地区担当員・査察指導員を経て、現在、埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科准教授。専門:貧困・低所得問題、公的扶助ソーシャルワーク。
主な著書:『精神保健福祉士・社会福祉士養成基礎セミナー「公的扶助論」(共著)』(へるす出版、2009年)、『新・社会福祉士養成講座「就労支援サービス」(共著)』(中央法規、2009年)、『よくわかる公的扶助(共著)』(ミネルヴァ書房、2008年)、『格差・貧困と生活保護(共著)』(明石書店、2007年)、『ケアマネ業務のための生活保護Q&A(共著)』(中央法規、2006年)など。

■会 場:ときわ会館 501会議室 (さいたま市役所隣り)
     埼玉県さいたま市浦和区常盤6-4-21(JR浦和駅・徒歩16分、北浦和駅・徒歩15分)
■参加費:1,000円(協同総研会員・学生・市民会議会員500円)
■主催・問合せ:協同総合研究所
 東京都豊島区池袋3-1-2 光文社ビル6階 TEL 03-6907-8033、FAX 03-6907-8034

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