◆◇◆2008年 山形大学農学部ミニシンポジウム◆◇◆
2008年 山形大学農学部ミニシンポジウム
いま見直す、農林業の小規模・非営利事業体の役割
経営の成り立たない農林産物価格と食料・木材自給率の低下は、地域の農林業経営を
困難にし、農山村地域の過疎を激しくして、農林地の適切な管理を一層困難にしています。
森林や農地などの自然資源の適切な管理は、先ず伝統的土地利用と地域社会の存在を
不可欠の前提とし、次に小規模経営や家族経営のもとで、その持続性を保証されるものです。
世界史的には希な持続的鉱山経営の例として、石見銀山は大規模経営でなく小規模生産の
集積としてありました。また、その対極にある内外の国有国営形態の農林業大経営の失敗例
も少なくありません。
こうした事実に学び、民主主義の原則にたった小規模生産の集積物としての合理的経営を、
協同の原則に基づいて地域に作り出してゆくことは、農林業ばかりか今日的な環境問題の
課題でもあるのです。
本シンポジウムでは、こうした意義をもつ農山村の小規模・非営利事業体の役割と協同の
課題に焦点をすえ、合併による大型森林組合における内部的小規模化と管理の分権化の
方向性を含めて、活発な議論をすすめたいと考えます。
■開催日時:2008年5月25日(日)13:00~16:15
■開催場所:山形大学農学部301大講義室
(〒997-8555 山形県鶴岡市若葉町1-23 山形大学農学部3号館3階)
■プログラム内容:
12:30~ 受付
13:00~13:10 開会
13:10~14:40 パネラーの3者報告(各30分)
14:40~14:50 休憩
14:50~16:05 パネルディスカッション
(協同総研挨拶・報告15分、ディスカッション60分)
16:05~16:15 座長総括(10分)
■座長:石見 尚氏(日本ルネッサンス研究所)
■報告/パネラー:
沼倉昭二氏(秋田県・小町の国手づくり工房(旧秋ノ宮森林組合)元工場長)
竹内信男氏(宮城県・登米町森林組合参事)
平吹誠一氏(山形県・山元林業協同組合)
開会挨拶:菊間 満(山形大学農学部教授)
進行:小川三四郎(山形大学農学部准教授)
■参加対象者・参加費
参加者自由・参加費無料
なお、本ミニシンポジウムは2008年度山形大学農学部集中講義「森林組合論」
(2008/5/21~25開講・2単位、石見尚非常勤講師)の一環として開催しますので、
学生と一緒に「受講」することになります。
■主催:山形大学農学部 生物環境学科 林政学研究室
協同総合研究所
■事務局:協同総合研究所
〔住所〕〒171-0014 東京都豊島区池袋3-1-2 光文社ビル6階
〔Tel〕03-6907-8033 〔FAX〕03-6907-8034
〔E-mail〕kyodoken@jicr.org(青木)