研究所について About Us
ミッション-Mission-
協同を通じて、 希望ある未来を探求する。
私たちはいま、社会を根本から考え直す時期にさしかかっています。
協同総合研究所は、格差・貧困、気候危機、地域の疲弊などの社会的課題をふまえ、
対等で平等な関係のもと力を合わせる「協同」に希望ある未来を見据えています。
協同で「生きること」「働くこと」の研究と実践を通じて、
持続可能な社会の創造をめざします。
研究テーマ-Research theme-
役員-Team-
2020年12月に労協法が成立し、2021年10月には同法が施行されました。ワーカーズ運動もあらたな段階、あらたな世界に足を踏み入れようとしています。まさに、このような時だからこそ、ワーカーズが独自に生み出した「協同労働」という働き方を我がものとして、自分なりの言葉で語れるようになることが求められます。ワーカーズは、困難に直面した際に共に闘った、助け合ったという経験を数多くしています。このような40年を超える助け合いの集合的記憶はそれぞれの現場・地域に協同的実践知として根づきつつあるのではないでしょうか。これからも命と暮らしを守ることにもっとも大切な価値をおく協同労働の世界を夢と希望をもって語られるよう、実践から学び、実践を支える対話的協同の拠点としてともに歩み続けたいと祈念しています。
1969年北海道生まれ。
1998年北海道大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。
2002年英国アルスター大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。弘前学院大学、聖学院大学を経て2017年より明治大学政治経済学部教授。
日本協同組合学会前副会長、日本社会教育学会常任理事。専門は協同組合学、地域社会教育論。
日本のロッチデールと称される鶴岡生協(現生活協同組合共立社)のある山形県鶴岡市で育ち、ワーカーズとは千葉県芝山を拠点にスタートした労協若者自立塾との出会いから本格的に実践との交流が始まる。
以来、北海道から九州にいたる全国各地のワーカーズから学び、人間らしい暮らしと仕事の創造者としてのワーカーズコープに大きな期待を寄せる。
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副理事長広井 良典副理事長広井 良典京都大学人と社会の未来研究院教授
経済や人口の限りない拡大・成長の先に実現される「持続可能な福祉社会=定常型社会」の構想に関心があり、地域再生、社会保障、死生観等のテーマの他、鎮守の森コミュニティ・プロジェクトという企画も進めている。
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副理事長古村 伸宏副理事長古村 伸宏日本労働者協同組合連合会 理事長
1964年生まれ。ワーカーズコープでの現場実践を経て、「協同労働」と社会政策・社会構想を一体的に探究中。特に多様性を軸としたコミュニティづくり、自然環境と人間の共生関係を実践的に追求中。現ワーカーズコープ連合会理事長。
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副理事長向谷地 生良副理事長向谷地 生良北海道医療大学 特任教授/べてるの家 理事
ソーシャルワーカー。当事者研究、精神障害者リハビリテーションを研究分野とし、北海道浦河町で精神障害などをもつ当事者の活動拠点「浦河べてるの家」を設立(1984)、当事者研究を創始し、普及に努めている。
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専務理事利根川 德専務理事利根川 德日本労働者協同組合連合会 理事
1961年東京都生まれ。広告制作会社で20年間勤務した後、2007年にセンター事業団に入職。新宿サポステ所長、北海道事業本部事務局長、東京北部事業本部長などを経て、2017年度より現職。
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常任理事小山 良太常任理事小山 良太福島大学 教授
日本協同組合学会副会長、東京大学情報学環客員教授、福島県地域漁業復興協議会委員、福島県都市計画委員、日本学術会議連携会員。専門は農業経済学、地域政策論、協同組合学。著書に「福島に農林漁業をとり戻す」等
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常任理事田嶋 康利常任理事田嶋 康利日本労働者協同組合連合会 専務理事
1964年生まれ。1998年日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団入職。協同総研専務(2007~2011年)、労協連合会事務局長(2011~2016年)を経て、現職。
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常任理事走井 洋一常任理事走井 洋一東京家政大学 教授
教育学を専門とし、人間形成における社会性の形成とその支援、人間関係における協同性の生成とその持続をテーマに研究活動を行っている。主なフィールドは就労支援現場。
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常任理事福原 宏幸常任理事福原 宏幸大阪市立大学 名誉教授
労働と福祉そして仕事づくりなどを社会的包摂という観点から調査研究。
具体的には、働く機会づくりや福祉的支援などに取り組む地域に関わりながら、日本における社会的包摂の具体的な姿を考える。協同労働は、こうした取り組みの基底を支えるものとして理解している。Close -
常任理事藤井 淳史常任理事藤井 淳史立教大学 教授Close
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常任理事藤本 穣彦常任理事藤本 穣彦明治大学 准教授
自然・生態史に基づく地域文化や、価値観(死生観)を共有する地理的なまとまりの生成とその担い手、コミュニティの在りようについて、日本と東南アジアの農村を往復しながら研究している。
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常任理事松本 典子常任理事松本 典子駒澤大学 教授
駒澤大学現代応用経済学科ラボラトリ事務局長、日本協同組合学会常任理事、日本比較経営学会理事。専門は非営利・協同組織の経営学。世田谷の用賀商店街では約10年にわたりゼミ活動を継続。
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理事朝倉 景樹理事朝倉 景樹雫穿大学 代表
エスノグラフィ―、社会構築主義、社会史を背景とした社会学。当事者研究、不登校、ひきこもり、フリースクール、ホームエデュケーション、オルタナティブ(デモクラティック)大学などの実践と国内外の研究を行う。
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理事伊丹 謙太郎理事伊丹 謙太郎法政大学 教授
専門は意思決定科学および社会倫理学(社会学)。研究テーマは我が国における協同組合運動の思想史的分析。プラットフォーム協同主義といった、情報社会における新しい課題と協同の可能性について検討を進める。
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理事伊藤 剛理事伊藤 剛日本労働者協同組合連合会 理事
ワーカーズコープ連合会総合企画開発本部所属。ローカル・エコ・スロー、サスティナブルな社会の実現、地球・環境・農林・福祉・緑を結ぶことが主な関心テーマ。
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理事遠藤 知子理事遠藤 知子大阪大学 准教授
仕事と福祉の現場における草の根の民主的実践への関心から労働者協同組合に着目。職場デモクラシー、ケア実践と背景的制度構造に関する政治理論研究、社会政策研究。
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理事岡安 智生理事岡安 智生労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団
ワーカーズコープセンター事業団所属。バックグラウンドは地理学、 乾燥地の土地荒廃、共有資源管理、協力の進化。労協運動を通して、ポスト資本主義社会における仕事・暮らし・学び・娯楽のあり方を模索中。
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理事香川 秀太理事香川 秀太青山学院大学 准教授
専門はマルクスの史的唯物論の系譜に位置する心理学の学習発達理論(状況論、活動理論、社会構成主義)。専門分野とポスト資本主義論との接合を図り、特に弱者の位置づけを転換していく場づくりに関心を持つ。
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理事川原 隆哲理事川原 隆哲労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団常務理事
1997年入団。倉敷、中国、関西、東京(中央・南部・三多摩)を歴任、16年より現職。大学時代は農山村での労働者協同組合の実践を研究。東京では子育て支援、公共事業、最近では環境問題にも関わる。
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理事川本 健太郎理事川本 健太郎神戸学院大学 准教授Close
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理事北出 順子理事北出 順子福井大学 准教授
専門は公衆衛生看護学、歴史社会学。特に福井県内の市町村と「地域住民と保健師の協同関係」の解明に取り組む。保健師・看護師・介護支援専門員の資格を有し、事例による対人専門職の力量形成に関する活動も行う。
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理事木原 奈穂子理事木原 奈穂子鳥取大学 講師
専門は農業経営学。特に農業会計学を扱い、経営効率や農村での地域コミュニティの設立と運営等の研究を行う。近年は農村で共同作業を担うコミュニティに焦点をあて、アクション・リサーチも交えた組織化も実践する。
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理事酒井 京子理事酒井 京子大阪市職業リハビリテーションセンター 所長
障害者就労支援に従事。障害者雇用促進法の理念「社会連帯」に基づき、障害のある人もない人も、生産性が高い人も低い人も当たり前に一緒に働く寛容性のある社会を取り戻すことがテーマ。NPOでブドウ畑も運営。
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理事相良 孝雄理事相良 孝雄日本労働者協同組合連合会 理事
2005年入団。現場・事業本部を経て2013年から現職。『協同の発見』編集長。三鷹で町会活動やまちづくり研究員として活動中。夢は協同組合立の学校をつくること。「歩く縁側」として繋がりきっかけをつくる。
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理事下村 幸仁理事下村 幸仁佐久大学 教授Close
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理事杉本 貴志理事杉本 貴志関西大学 教授
産業革命期の資本主義批判思想についての研究から出発し、現在は消費協同組合を中心とする協同組合の歴史や現状について研究を行う。近年は特に協同組合における職員・労働問題について考えることが多くなっている。
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理事高橋 巌理事高橋 巌日本大学 教授
農業経済学を専門に、農協での実務経験を活かした協同組合論の調査研究を行う。2018年にスペインを訪問、現地の多様な協同組合に刺激を受け、「日本型の社会的連帯経済」確立のために尽力すべく活動している。
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理事高橋 薫理事高橋 薫NPO法人文化学習協同ネットワーク 社会的事業部統括Close
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理事田中 夏子理事田中 夏子都留文科大学講師/長野県高齢協副理事長
イタリアの社会的協同組合(社会的排除と闘う活動)やコミュニティ協同組合(再生可能エネルギー等地域資源を軸とした、イタリア中山間地の地域再生)、ワーカーズ・バイ・アウトによる事業再生が主な研究テーマ。
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理事玉木 信博理事玉木 信博労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団専務理事Close
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理事中西 大輔理事中西 大輔滋賀地方自治研究センター
2022年滋賀県庁退職。在職中から滋賀地方自治研究センター、しが生活支援者ネット等の活動を通じ「誰もが暮らしやすい地域づくり」のための自治体等の支援に取り組む。現在、ワーカーズコープセンター事業団顧問
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理事中野 理理事中野 理日本労働者協同組合連合会 理事Close
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理事藤井 恵里理事藤井 恵里ワーカーズ・コレクティブネットワークジャパン 代表Close
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理事前田 健喜理事前田 健喜日本協同組合連携機構(JCA)CI・国際・研究チーム部長Close
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理事前山 総一郎理事前山 総一郎福山市立大学 教授
コミュニティの構築を都市サービス供給論の観点から支援。また、組織スタディーズの観点から好転のため社会組織(民間組織、企業、自治体組織)の好転手法の事例実践を進める。
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理事南出 吉祥理事南出 吉祥岐阜大学 准教授
教育学、青年期教育、生活指導論が主な研究分野。教育学を基盤に、「社会のなかでの人の育ち」を軸に、〈若者の自立〉にまつわる実態・実践・政策などを多角的に探求。近年は若者支援、ユースワーク等にも取り組む。
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理事宮﨑 隆志理事宮﨑 隆志北海道大学 名誉教授Close
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理事村上 了太理事村上 了太沖縄国際大学 教授
経営学を専門に、日本専売公社民営化の今日的意義、世界のたばこ産業の業界再編や経営戦略に関する研究、沖縄・奄美の共同売店の過去と現在、離島県を前提としたオキナワ型キャリア教育に関する調査・研究等を行う。
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理事吉田 邦彦理事吉田 邦彦北海道大学 教授
専門は民法学。居住福祉法学、就中、地球温暖化と災害復興、先住民族問題に関心を寄せる。労協などの非営利団体は、居住福祉の担い手として注視している。最近、法と経済学の巨匠キャラブレイジ教授の近著を翻訳。
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監事梅村 敏幸監事梅村 敏幸全国労働金庫協会 人事総務部
1977年東京労働金庫(現中央労働金庫)入庫。国際労働財団への出向やILO総会に労働側委員として菅野正純氏と参加する。2002年採択の「協同組合の促進勧告」成文化に関わる。現在全国労働金庫協会で勤務。
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監事扶蘓 文重監事扶蘓 文重労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団理事Close
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監事石本 依子監事石本 依子労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団理事Close
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常勤顧問島村 博協同総研 元理事長/労協連 前副理事長
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顧問岡安 喜三郎協同総研 元理事長
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顧問津田 直則桃山学院大学 名誉教授
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顧問富沢 賢治一橋大学 名誉教授
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顧問岡村 信秀広島県生活協同組合連合会 会長/労協センター事業団 顧問
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顧問中川 雄一郎明治大学 名誉教授
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顧問山本 健慈和歌山大学 元学長/学校法人明浄学院 顧問
あゆみ-History-
初代理事長の黒川俊雄が1985年に立ち上げた「地域コミュニティ・労働者協同組合研究会」で、6年間の議論を経て、労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会が母体となり、1991年3月23日に設立。
第一期
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1991年〜1994年 協同総研確立の時期
- 研究所の立ち上げ
- 書籍、年報、報告書の発行(海外の実践や理論の紹介)
- ワーカーズコープ初のホームヘルパー3級講座の開講
第二期
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1995年〜2000年 労働者協同組合の研究所として
- 法制化研究会の立ち上げ、第1時法案要綱の作成
- 研究年報の発行
- 高齢協設立や地域福祉事業所設立に関わる国内外の調査研究
第三期
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2001年〜2006年 協同労働の協同組合の研究所として
- 研究所の4つの機能の制定 「協同の思想と戦略に関する研究」「地域づくり、仕事おこしに関する研究とサポート」「協同経営・教育の研究サポート」「労働者協同組合法の研究と制定支援」
- 海外視察・調査の活発化
第四期
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2007年〜2010年 協同労働の共同研究の確立
- 「新しい公共と市民自治」のあり方研究の深化
- 年報の再発行と協同の發見誌ページの増刷
- 会員拡大
- 大学との共同研究
- 法制化運動の高まりによる研究活動推進
第五期
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2011年〜2012年 東日本大震災を経てFEC (Food, Energy, Care) 研究を推進
- 「東日本大震災」「国際協同組合年」を背景に、FEC自給圏づくりを軸にした研究活動
- 中山間地域と被災地での仕事おこし、地域づくりを焦点におく
第六期
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2013年〜2020年 25周年を迎えて、「協同」の学び・研究のプラットフォームとして
- 厚生労働省等の委託研究事業
- 大学におけるワーカーズコープ論等、寄付講座開講
- 協同の發見誌300号突破。25周年記念事業などで歴史を整理
- 「労働者協同組合」法制化後に向けた研究活動
第七期
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2021年〜現在 「労働者協同組合法」の普及や活用について研究
- 『協同ではたらくガイドブック《実践編》』発刊
- 30周年記念集会の開催
- 新たに協同労働を実践したい人や団体設立に関する研究活動