テーマ:食べものから「資本主義」を解き明かし、コモンズとしての食と農を考えよう
講師:平賀 緑 氏(京都橘大学経済学部准教授)
日程:2026年5月30日(土)14時~16時30分
会場:オンライン+ワーカーズコープ連合会本部C会議室(豊島区東池袋1-44-3池袋ISPタマビル8階)https://jicr.roukyou.gr.jp/access/

申込:https://peatix.com/event/4976887/view

参加費:会員無料/一般(非会員)500円
問合せ:協同総合研究所 TEL : 03-6907-8033 Email : kyodoken@roukyou.gr.jp

【講師プロフィール】
広島出身。1994年に国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。香港と日本において新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、1997年からは手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」共同代表として、食・農・環境問題に取り組む市民活動を企画運営した。2011年に大学院へ移り、ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)を取得。食と資本主義の歴史、植物油を中心とした食の政治経済を研究している。国際社会学会 農業食料社会学部会(ISA RC40)東アジア地域代表理事。AMネット、使い捨て時代を考える会、環境市民、西日本アグロエコロジー協会、ミュニシパリズム京都などの市民活動にも参加。
著書に『食べものから学ぶ世界史』(2021年)、『食べものから学ぶ現代社会』(2024年)、『お金儲けしない経済学―食べものから考える〈共〉のしくみ』(2026年、3冊とも岩波ジュニア新書)、『植物油の政治経済学―大豆と油から考える資本主義的食料システム』(昭和堂、2019年)、『A Business History of Soy: Japan’s Modernization and the Rise of Soy as a Global Commodity』(Routledge、2025年)など。

【開催趣旨】
物価高で高騰している食料価格、令和の米騒動など「食と農」をめぐる問題は、私たちの生活に深刻な事態を引き起こしています。世界では、資源や食料、エネルギーの争奪をめぐって分断や支配、破滅的な「戦争」という事態も起こっており、これらの根源には、富めるものが食を収奪し、貧しいものが飢えるという資本主義経済にその要因があります。食はそのための「商品」として、主要穀物は「投機」の対象として、農地はそのための「金融資産」として、グローバルな資本蓄積体制に組み込まれています。
今こそ、私たちの生命(いのち)を支える「食」を商品として市場に委ねず、農を人々のつながりによって生産し分かち合う、食と農を<共:コモンズ>へと転換する思想と実践が求められているのではないでしょうか。
ワーカーズコープでは、「小農」の取り組みが全国各地で取り組まれ、障害のある人や社会的困難にある人と共に取り組む農福連携、都市農業と連携したフードバンクなども広がっています。 これらは「コモンズとしての食と農」をつくる萌芽と言えるのではないでしょうか。
持続可能な農と豊かな食の未来を創るためにどうしていけばよいのか。グローバルな農業・食料システムの問題を見据え、日本における都市と農村、食と農の問題をどう変革し、私たちの「経済」を取り戻すことができるのか、共に考えたいと思います。