“連帯主義”の歴史的系譜と協同組合(労働者協同組合)の展望 2026.02.06
■テーマ「“連帯主義”の歴史的系譜と協同組合(労働者協同組合)の展望」
■講師:重田園江さん(明治大学政治経済学部教授)
専門は現代思想・政治思想史。著書に「ミシェル・フーコー近代を裏から読む」「フーコーの風向き―統治と連帯の思想」「連帯の哲学Ⅰ―フランス社会連帯主義」「シン・アナキズム―世直し思想列伝」など多数。現在、朝日新聞の「政治季評」を担当。
■日時:2026年3月14日 14時~16時30分
■会場:東京DEW会議室 新宿区西早稲田2₋4₋7
+オンラインhttps://tokyodew.roukyou.gr.jp/overview/
■会員:無料/一般:500円
■開催趣旨
「資本主義という社会システムしかないと人々に思わせるのが新自由主義」と酒井隆史氏(社会学・大阪公立大学教授)。新自由主義が世界に蔓延する中で、社会の分断と孤立、貧困、自然環境の破壊などがもたらされ、私たちは自覚の有無にかかわらず「根源的な危機の時代」を生きている。
国連は危機の時代に、2023年4月の国連総会で社会的連帯経済推進決議を可決、協同組合や社会的企業を含む社会的連帯経済に大きな期待を寄せている。
重田氏は、著書「連帯の哲学Ⅰフランス社会連帯主義」(2010)で「連帯とは、・・・社会を覆う敵対と憎悪、救いのない生活水準の貧民と一握りの大金持ち、蓄えがないためにちょっとした苦境にひとたまりもなく生活のすべてを失う人々、そして台頭するナショナリズムと人種主義、戦争賛美の論調に対して、希望と期待を込めて語った言葉たちの焦点をなしていた」という。
その言葉を紡ぎ出した人々とは、19世紀末より欧州・フランスなどで『連帯』を掲げ、その連帯の哲学に基づいて実践に立ち上がった人々だ。それらの人々の歴史的系譜を踏まえ、また新著「シン・アナキズム―世直し思想家列伝」(2025)では「『連帯主義』を取り上げながら、その中にあるアナキズム的社会関係の想像力を取り出したいと願っていたことに気づいた」と、プルードン、カール・ポランニー、デイビッド・グレイバーらを連帯主義を体現する「アナキスト」として紹介している。また、「日本の協同組合運動には長い歴史があり決して低調ではないのだ」と、新自由主義的世界が覆う社会の中で「協同組合的社会の再組織化」を歴史的課題として明示している。
本研究会では、“連帯主義”の思想と実践の歴史的系譜を踏まえ、「協同組合的社会の再組織化」に向けて、協同組合(労働者協同組合)運動の可能性と展望はどこにあるのか、講演いただく。

