特別学習会「パレスチナの歴史、現在と協同組合運動 ~日本とパレスチナの協同組合の連帯に向けて~」を下記のとおりご案内いたします。
ご確認、ご参加をよろしくお願いいたします。

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主催:ワーカーズコープ連合会、ワーカーズコープ・センター事業団
後援:協同総合研究所、日本社会連帯機構

2023年10月7日以来、イスラエルによる攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区では、35,000人以上の市民が犠牲になっています。犠牲者の約7割は女性と子どもと言われており、ガザ地区における人道危機は悪化の一途をたどっています。世界人権宣言第1条は「すべての人間は生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」と掲げています。また南アフリカのアパルトヘイトの撤廃に生涯をかけたネルソン・マンデラは「私たちの自由はパレスチナ人の自由なくしては不完全だ」と述べました。パレスチナ市民の自由・尊厳・権利が著しく侵害されている現状に対し、国際社会による一刻も早い対応が問われています。

他方で、戦火の下にあるパレスチナでも協同組合は様々な分野で活動しています。主に農業、消費生活、金融、住宅、そして労働生産の分野で、協同組合はパレスチナ市民の生活を支えています。深刻な飢餓に脅かされているガザ地区では、炊き出しなどの人道支援も行っています。

日本労働者協同組合連合会は、本年4月にヨルダンで行われた対面の協議やオンライン会議等を通じて、パレスチナの協同組合関係者と意見・情報交換を行いました。日本のワーカーズコープの仲間にとって、パレスチナ市民が置かれている現状は、その惨状に胸を痛めながらも、どこか「ニュースで伝え聞く遠い国での出来事」に思われるかも知れません。しかし私たちは、同じ協同組合の仲間として、パレスチナ市民とすでに連携を開始しつつあります。

本学習会では、日本のワーカーズコープとパレスチナの協同組合との協同・連帯を通じて、パレスチナ市民の支援を行うことを目的として、パレスチナの歴史、現状、そして協同組合運動の実践を学びます。それを踏まえ、連帯基金やフェアトレードなど、協同組合間連携を通じた具体的な支援・アクションについても話し合いたいと思います。本学習会が、日本のワーカーズコープの仲間がパレスチナ問題を「遠い国の他人事」ではなく「自分事」として理解すること、そして世界中の戦禍を止め、平和を希求するアクションを広げていく契機となることを願ってやみません。奮ってのご参加をお待ちしております。

開催概要
学習会日時:2024年8月6日(火)16:00~17:30 (センター事業団拡大理事会後)
参加対象:加盟組織全組合員及び、本企画に関心のある一般の方
場所 / 参加費:オンライン (ウェビナー)/ 無料

内容・講師 
イントロダクション:講師紹介、目的と概要
 中野理さん(日本労働者協同組合連合会事務局長・海外連携推進部長)
パレスチナ問題の現状とその歴史的背景
 講師:高橋真樹さん(ジャーナリスト、放送大学パレスチナ難民問題授業担当)
パレスチナの協同組合運動
 報告:Sahar Farrajさん(カランディア女性協同組合役員)
 ※カランディア女性協同組合はパレスチナ自治区を拠点に女性組合員が絨毯・カーテン等を製造販売する生産協同組合
質疑応答・基金やフェアトレードに関する意見交換

申込み:2024年 8月2日(金)まで https://forms.gle/1HNsN6HX5UneEn67A

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