会員の朝岡幸彦さん(東京農工大学農学研究院教授)より、書籍発刊のお知らせをいただきましたのでお知らせいたします。

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コロナ禍による社会の変化やSDGsの普及等による価値観の変化などを受け、新しい姿に変わろうとしている
動物園・水族館。
本書では、教育・環境教育をその機能の一つとしてもつ動物園・水族館の理念や活動について、
研究者や動物園・水族館職員、環境NPO職員などの多彩な執筆者が論じ、動物園・水族館がもつ
独自の教育的価値と新たな可能性を提言する。

第1部では、環境教育の場としての動物園・水族館の役割を考察。学校教育(理科・生活・総合学習など)
との関係を理論面からまとめ、あわせて、現場での実践例や法律からみた位置づけ、エコツーリズムとの関連など、
動物園・水族館での環境教育を多面的に論じる。

第2部では、ポストコロナ社会での動物園・水族館教育の変化を考える視点を得るため、
動物園・水族館職員による現場からの実践報告と提言を収録。
実践報告では、動物の展示や生きもの観察のポイントについてのオンライン発信、動物園とつながることでの
オンライン授業など、これまでの空間的・時間的なハードルを越えたコロナ禍での取り組みを中心に紹介。
特に、オンラインによるつながりの再構築、場所としての空間を共有できないオンラインでの「学びの場」の
創造について、当事者目線で試行錯誤を振り返る。そして、ポストコロナ社会を踏まえた動物園・水族館教育の近未来を
考えるヒントを提供する。

私たちは動物とどう向き合うのか。ウイルス学、獣医学、哲学者からのメッセージも収録。また博物館としての
動物園・水族館の位置づけを確認し、生物多様性を学ぶ場としてはもちろん、地域社会に根ざしたコミュニティとしての
機能を強めつつある動物園・水族館の未来を見据えるとともに、課題解決を読者とともに探る。動物園・水族館教育の
双方を論じる本邦初の書。

【執筆者】
**朝岡幸彦、日置光久、荒井雄大、飯沼慶一、山﨑 啓、河村幸子、赤見理恵、野村 卓、笹川孝一、佐々木美貴、
中澤朋代、田開寛太郎、*髙橋宏之、冨澤奏子、島田晴加、*大和 淳、天野未知、古川 健、水谷哲也、渡辺 元、
大倉 茂、高田浩二(執筆順,**は編者,*は編集担当者)

(学文社HPより文章を転載 https://www.gakubunsha.com/book/b622036.html)