このたび、『コロナ危機と未来の選択  パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言』の発刊のお知らせが会員の姜乃榮さんより届きましたのでお知らせいたします。

タイトル:『コロナ危機と未来の選択  パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言』

著者:藤原辰史、斎藤幸平、内田聖子、大江正章、姜乃榮さん他

編集:アジア太平洋資料センター

出版社:コモンズ

会員の姜乃榮さんは、「市民社会の力――コロナ復興で進む農と食の取り組み」と題して報告されています。

協同総研では、コロナと未来を考える貴重な資料として十分活用する所存です。

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紹介

まもなく世界は動き始めるだろう。だがそれは「元に戻る」ことであってはならない。

新型コロナウイルスのパンデミックは、市民社会が問題提起をしてきたグローバル経済の矛盾と限界、人権、環境、開発の課題を全て含み込みながら登場した。危機に際し、私たちはどのように考え行動をとるべきだろうか。これから真の意味で公正で強靭かつ持続可能な世界を実現していくために、専門家・ジャーナリスト・NGOから10の提言を行う。

目次

はじめに  内田聖子

第1章 私たちはどこに立っているのか

・災いはどこへ濃縮されていくのか――歴史研究から見た新型コロナウイルス  藤原辰史
・危機増幅のメカニズムから逃れるために  中山智香子

第2章 コロナ禍の世界から

・【韓国】市民社会の力――コロナ復興で進む農と食の取り組み  姜 乃榮
・【ブラジル】「命の権利」のために――二元論を超える貧困層の人びとの闘い  下郷さとみ
・【アフリカ】新型コロナワクチンを「国際公共財」に――感染症との闘いが鍛えた社会運動  稲場雅紀

第3章 未来への提言

・ポスト資本主義のビジョン――気候正義と〈コモン〉の再生を  斎藤幸平
・自由貿易は人びとの健康・食・主権を守れない――〈グローバル・コモン〉を統治する公正なルールを  内田聖子
・環境と生態系の回復へ――次なるパンデミックの前に  井田徹治
・ミュニシパリズム(地域自治主義)がひらく世界――公共と自治を取り戻す  岸本聡子
・地域という希望――学校給食を核にした都市農村共生社会を  大江正章

おわりに 内田聖子