2021年1月29日(金)の週プレNEWS<コモン>の解体で僕らを苦しめる「資本主義」から降りる方法とは?【対談】斎藤幸平×いとうせいこう<後編>において、斎藤幸平さんが、ワーカーズコープへの期待を話されましたので、ご紹介いたします。

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斎藤「私が着目しているのはワーカーズ・コープ(労働者協同組合)です。ワーカーズ・コープとは、資本家や株主なしに、労働者たちが共同出資し、生産手段を共同所有し、共同管理することを目指した団体です。どのような仕事を行ない、どのような方針で実施するかも、労働者たちが話し合いを通じて主体的に決定します。

私は以前、ワーカーズ・コープとして林業に取り組む人たちに取材しましたが、彼らはみんな話し合いながら、短期的な儲けではなく、地域にとって役立つ仕事は何かを考えながら、主体的に仕事に取り組んでいました。別のところで働いていた頃は、振り分けられた仕事をすることが当たり前だと思っていたけれど、自分たちで仕事を仕立てるところから始めるのは大変だが、やりがいがあると言っていたのが印象的でした。」

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