協同総研会員のみなさまへ

本日12月4日午後3時過ぎに、参議院本会議において「労働者協同組合法案」が可決され、成立いたしました。長らく待ち望んでいたワーカーズコープの根拠法制定を会員のみなさまと共に喜びを分ちあいたく、ここにご報告させていただきます。

協同総研は、法制化運動の本格化に先がけて、研究者の皆さまと共に長年にわたり労働者協同組合法制化の可能性を探ってまいりました。『協同の發見』誌のバックナンバーを辿りますと、1991年には早くも「労働者協同組合法制」研究会開催についての記述が見られます。実に30年におよぶ先人たちが積み重ねてきた研究活動と、労協連のもとに推進されてきた実践的な労協・協同労働運動が結実したのがこの度の法制定であると思います。同時に、法制化を後押ししていただいた国会議員、衆議院法制局、厚生労働省、協同組合、労働福祉団体など全ての関係者のみなさまに感謝申し上げます。

法制化は私たちの悲願でありましたが、決してゴールではありません。コロナ禍の収束が見通せず、雇用の崩壊、格差・貧困、人口減少・少子高齢化、地方の衰退など様々な困難を抱える社会に対して、ワーカーズコープをどのように活かしていくのか、今日を新たな研究活動のスタートの日として祝いたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

協同総合研究所 代表理事 古村伸宏

労協法成立理事長メッセージ_日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会