岐路に立つ欧州福祉レジーム EUは市民の新たな連帯を気付けるか? 2020.10.01
タイトル:『岐路に立つ欧州福祉レジーム EUは市民の新たな連帯を気付けるか?』
著 者:福原 宏幸 (編集)/中村 健吾 (編集)/柳原 剛司 (編集)
発 行:2020.10
解 説:
アクティベーション、社会的連帯経済、社会的包摂――
欧州の新しい社会政策の展開のなかで、社会参加の場を見いだすことのできない人びと、移民や難民たちは、社会のなかに統合・包摂され、市民としての連帯の輪のなかに参入することができるのだろうか。それらの政策が展開される過程とその帰結および問題点を、最新の情報と知見にもとづいて分析する。
序章 EUにおける『欧州2020』戦略と社会的ヨーロッパの行方
第I部 EU加盟国によるアクティベーションと社会的包摂政策の展開
第1章 ドイツにおける最低所得保障制度(社会法典第2編)の動向
第2章 フランスの若者政策に見る包摂領域の再編
第3章 オランダにおける最近の非正規雇用の増加と社会保障改革
第4章 デンマーク基礎自治体におけるアクティベーション政策の実施体制
第5章 オルバーン政権下のハンガリーの家族政策
第II部 欧州における社会的連帯経済の展開と課題
第6章 非営利組織による社会的包摂と持続可能な社会づくり
第7章 ベルギーにおけるアクティベーション政策と社会的連帯経済の展開
第8章 難民受け入れにともなうスウェーデンの労働市場の変化と長期失業者への就労支援
第III部 欧州におけるシティズンシップの変容
第9章 欧州シティズンシップの限界と可能性
第10章 EUにおける移民・難民の地位保障
第11章 変容するエージェンシーとシティズンシップ