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6/30  UCMTA通常総会

                         UCMTA総会


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 6月30日は、当地マドリードの労協連の通常総会の日だった。

 前々よりスピーチをするように言われていたので、原稿を鍛谷氏にお願いしてあった。英文原稿が届いたのは先週の後半で、それからこちらで更にスペイン語に翻訳してくれた。

 事前に「何語で話そうか?」と相談したら、「通訳するから日本語でいいよ」と言うので、誰も分からないのに日本語でしゃべるのもこっけいだなと思いつつ、いつもの通り「ま、いいか」と深く考えずにいた。会場に着いて、「そうは言ってもスペイン語のあいさつくらいはしなけりゃな」と考えていたら、連合会の事務局の人が来て、「スペイン語が読めるならスペイン語で話してもいいよ」という。

 どうやらアナさんが「KENはスペイン語の発音は出来るのだから、スペイン語の方がいい」とアドバイスしたらしいのだ。朝のスペイン語学校でも、総会で日本語でスピーチすると言ったら、「なんでスペイン語でしないんだ」と散々言われていたので、どうせよくわからんのなら、友好のためにも努力してるところを見せた方がいいだろう、と軽い気持ちで引き受けてしまった。原稿は日本語で話して5分くらいのもの。その場でスペイン語の原稿を渡されてあとは会議そっちのけで読む練習。確かにスペイン語は基本的な発音さえ知っていれば、日本人には全然難しくない。読めるんですわ、意味がわからんでも。

 左翼連合の政治家や南米からのお客さん、そしてトレモチャ村のカルロス村長などのスピーチしたがあり、最後に議長のビジャさんに紹介されて演題に立ち、読み始めたらやっぱり緊張して声が上ずってるのがわかった。多分10分くらいかかったのではないだろうか?どうにか最後の「協同組合ばんざい!」のところまで読み終えたら、あとはグッタリ。しかし、会議が終わってから会う人会う人が皆お世辞にせよ「全部よく分かったよ、スバラシイ」と誉めてくれるので、かなりいい気分!アナさんは「発音も良かったし内容も良いスピーチだったよ」と言ってくれた。まあ、スペイン人がいくら努力しても1ヶ月で日本語が読めるようにはならんだろうな、などと意味のない優越感にひたることができた。

 ところで、肝心の総会の内容であるが、はっきり言って日本の労協の総会のようにたいそうなものではない。事実、理事のハビュエル・ブランコさんは終わってから、「この会議は会計ののことくらいであんまり重要じゃないんだよ」といっていた。途中で理事の選挙(任期4年で、2年ごとに半数改選)があったが、顔ぶれは変わらなかった。一応候補者を公募したけど、誰も名乗り出なかったそうだ。これは、皆が現在の理事会を支持しているからなんだとの説明だった。

 数年前の理事会には問題が多かったのでだいぶ人が入れ替わったとの事。今日も通訳なしだったので、内容は分からないが会議資料一式をもらったので後で時間があればすこし訳してみます。特に、労協における女性の活動を推進する「AME COOP」という2次的協同組合の報告書は面白そうなので、どなたか興味がある方に差し上げます。

 スペインではこの種の会議の後はワインパーティーがあり、結構飲んだ後さらに皆でぞろぞろと近くのBARまで出かけ結局夜の11時まで騒いでました。

 疲れたけど、何かひとつ役割を果たせたようでほっとした。鍛谷さん再度ありがとうございました。


 古村氏のメールで神戸の犯人が捕まった事を知りました。当地で日経新聞を買ったら、香港返還の記事ばかりで、神戸の事は少ししか出ていませんでした。

 マドリードの総会ではマドリード連合会の国際交流事業のパネルが貼ってあり、5年くらい前にビジャさんが日本に来た時に病体の洗浄室で写した写真が貼ってありました。仕事中に酒飲んで辞めて、その後亡くなった組合員や、分裂病で薬を飲んでいてやっぱり辞めてしまった組合員が写っていました。そう言えばあれは、まだ集配業務が始まる前だったか、(始まっていたかな?)ビジャさんを車に乗せて病体や王子生協病院なんかを案内した事を思いだしました。

 それでは、また。

 ][<>][<>][ 菊地 謙 ][<>][<>][


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