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6/14 マドリードの生活

 独りで食べる夕食


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    今日は週末。お休みです。

 何だか、冷蔵庫の中が非常に充実してきました。普段日本では、そもそも月に1度くらいしか自炊をしないし、コンビニを冷蔵庫代わりにしているため、自分の冷蔵庫は空に近く、「毎日、その日の分だけ」が習慣になってしまっています。そのため、週に1度まとめて買い物して冷蔵庫に保存しておくなんてことに慣れておらず、ついその日食べたいものだけを買っていたのですが、ようやく、すこしまとめ買いというものができるようになってきました。

 スーパーは、言葉が必要ないので、いつもスーパーばかり利用しています。歩いてすぐのところにも何軒かあるのですが、私がまとめ買いをするのは、バスで10分くらいのところにある「ALCANPO」という郊外型のいわゆるメガストアというやつです。とにかくでっかく、日本でもそうですが、ほとんどの人は車で買い物に来ます。ただ違うのは、駐車場が地下にあり、そこから直接店内に入るため、店の外側はほとんど閑散としていることや、買い物客が皆、日本の3倍はあろうかというショッピングカート山盛りに、2リットルのオリーブオイルだの1ケースの牛乳だの2ケースのビールだのがんがん積んでいることです。商売でもするんかいな?と思ってしまいます。やっぱり食べる量が違うのでしょう。私のように手提げカゴで買い物している人は極少数です。しかし、まあこの規模の小売店は日本では大店法に引っかかって、おそらく不可能であろうと思います。

 品揃えはさすがによく、何でもあります。特に充実しているのが、獣畜産品と乳製品とパンの類です。肉類は牛、豚、鶏を中心にその他の獣肉(良く分からないが多分)のほか、加工品(おびただしい種類のハム、生ハム、ソーセージ、サラミ、ベーコンなど)の大きなフロアがあります。乳製品は、すべての種類のチーズと、これでもかというくらいの多種多様のヨーグルト、そしてロングライフ牛乳が山と積んであります。パンは主食だけあって、これまた多種多様のものがありますが、いわゆるフランスパンのようなものがポピュラーなようです。皮が硬く、食べると口の中が傷だらけになりそうになりますが、慣れてくるとおいしいものです。

 やはり、スーパーを見て回ると、スペインは農業国なんだなあという実感を持ちます。食料品は全般に安く、所得水準は日本より低いでしょうが、生活するにはこちらのほうが楽なのではないでしょうか(食い物だけで判断しても仕方が無いのですが・・・)。この店には、他に日用雑貨や家電などもあるのですが、特に家電やオーディオ、楽器、などのフロアを覗くと、MADE IN JAPANの製品が高級品として並んでおり、日本が第2次産業で国を興してきたということを再確認させられてしまったりします。アジアの国々へ行くと、何から何まで日本製のものが氾濫していたりしますが、スペインではもちろんそんなことはなく、自動車でも(おそらく保護関税があるのでしょうが)日本車は少数です。それだけに、テレビやビデオやカメラやCDプレーヤーのような精密家電?に日本製品がシェアを占めているのが目立つように思えるのです。

 ところで、今、部屋の外から歓声とラッパの音が聞こえてきました。おそらく、今日のプロフットボール(サッカー)の試合で地元のレアル・マドリーが得点を入れたのでしょう。テレビ観戦でもやたらと盛り上がっているようです。くそー見たいよー。テレビも無いので観る事ができません。今日、実は、試合のあるサッカースタジアムの近くにたまたま行ったら、昼過ぎからやたら盛り上がっていて、いっそのことダフ屋からチケット買って観戦しようかと思ったのですが、さすがに様子も分からずダフ屋から買うのもヤバイかな、とあきらめて帰ってきたところなのでした。スタジアムの周りは、ほとんどお祭り騒ぎで、一度でいいから生で観てみたいものだ、と本当に悔しく思います。

 私の台所


*スーパーの店頭で「TAMAGOCHI」を発見しました。そう、バンダイのたまごっちです。本物?を初めて見ました。思わず買おうかと思いましたが、なんでスペインまで来てそんなものに慰められねばならんのだ、と思い、踏みとどまりました。子供がほしがって母親にせがんでいましたが、母親は、ダメととりあいませんでした。確か、国外向けは国内向けと多少中身が違うハズ。どなたかご希望の方があれば、実費で購入引き受けます。


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