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   5/30 マドリード労協連の開発部門について →組織図参照


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 今日は、マドリード労協連の中の[DESARROLO]、英語で言うな[DEVELOPMENT]部門の担当者から説明を受ける。この部門では、実際の事業開発すなわち新しい労協をつくることへの援助が行われている。マドリードには現在労働者協同組合の組織はここしかないため、新しく労協をおこそうと思う人たちからの相談や、マドリッド連合会の別部門の教育・訓練のコースを終了した人たちからの相談を受けている。この部門ともう一つ[ASESORIA]というコンサルティング的な(?)部門がありそれぞれが協力しながら新しい協同組合の支援を行っている。

 DESARROLOの具体的内容は、

 @事業開発  

 A調査

 B労協の経済的な問題や様々な問題へのコンサルティング

 C国際化への対応(技術革新等)

 D国際的な連携・連帯

 E[FORMACION]との協力

 F広報(労協を知らせる活動)

     G行政との関係づくり(各協同組合への制度活用の援助)

と多岐にわたる。これを担当するメンバーが2人だというのでそんな人数で足りるのかと思わず聞いてしまう。

 1日に約1件の問い合わせがあり、実際に労協として立ち上がるのは月に1〜2件程度。昨年実績で17の新しい労協が生まれたそうである。つまりここに聞けば労協づくりのノウハウを教えてもらえるわけだ。いろいろな種類の労協があるそうだがもし、あなたがたがまったく経験したことの無い職種業種の人たちが相談に来たら、どうするのかと言う質問をしてみたら、いろいろ言っていたが、要するに、連合会の外の人も含め、いろいろな人からの協力を得られることや、基本的に労協は自立していなければならないので、方法は教えるが、実際に行動するのは協同組合をつくる人たちである、というようなことを説明してくれた。

 それにしてもスタッフの数か少なくて大変じゃないか?増やす予定はあるのか?と聞いたら、増やしてほしいけど事務局長のミゲル・アンヘル氏は増やすつもりはない。経済的にちょっと難しいとのことであった。そこで、連合会費について聞くと、5人〜10人の組合で年額80000ペセタ(1pt=\0.85)50人以上の組合で年額300,000ペセタで、6ヶ月間支払いが滞ると脱退させることになっているが、実際は経営状態などの事情によるそうである。

 今日はこんなところで。


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