研究所たよりWEB版(61)
2001年10月25日
執筆:菊地 謙(協同総研事務局長)
今月半ばから行ってきた研究所の模様変えも一段落。まだまだ整理しなければならない資料はたくさんありますが、お近くに来られた方は、ぜひ一度お立ち寄り下さい。
(お知らせ)
昨年来、研究会等で利用してきた研究所の下(1階)の会議室が、11月より利用できなくなります。理由は大家さん(第一経理(株))が、1階部分を事務所としてお使いになるためです。今後の研究会等の会場は、その都度お知らせしますので、よろしくお願いします。
今号は、集会案内です。
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【1】高齢者生活協同組合連合会設立総会11/3
記念集会では全米退職者協会(AARP)会長の講演も
【2】協同総研研究会 「フランス協同組合法の改正にみる欧州協同組合法の新動向」11/17(土)
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【1】高齢者生活協同組合連合会設立総会11/3
「寝たきりにならない、しない」「元気な高齢者がもっと元気に」「仕事も福祉も生きがいも自分たちの手で」をスローガンに、1995年以来全国で28都道府県が設立されてきた高齢者協同組合。そのうちの22ヵ所が生活協同組合法人を取得しています。
高齢協は主たる事業を福祉とし、労働者協同組合と協力して約3万3千人のホームヘルパーを育成して、全国150ヶ所のにコミュニティ・ケアの拠点を作ってきました。
高齢協の活動をさらに進め、全国に広げていくために、全国連合会が結成されます。関心のある方々は、設立総会ならびに記念集会・祝賀会にぜひご参加下さい。
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日時 2001年11月3日(土)
○設立総会 午前10時〜12時
○記念集会 午後1時〜5時
《記念講演》竹内孝仁(日本医大教授)
《特別報告》エスター・テス・カンジャ(AARP会長)
《パネルディスカッション》
辻哲夫(厚労省年金局長)袖井孝子(お茶の水大)佐藤進(埼玉県立大学)
《高齢者の主張大会》
○祝賀交流会 午後5時15分〜7時30分
会場 安田火災海上本社ビル・ホール
東京都新宿区西新宿1-26-1
お問合せ
日本高齢者生活協同組合連合会発起人会事務局
tel 03-5978-2190
【2】協同総研研究会 「フランス協同組合法の改正にみる欧州協同組合法の新動向」11/17(土)
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コミュニティで社会的サービスを提供すること、そして、雇用にはなじみにくい「排除者」を労働市場に統合すること、こういった課題は、汎欧州的であるのみならず、全世界的なものになりつつあります。
本年、フランス協同組合法は1992年に次ぐ大改正をへて、「団体的利益の協同組合」(仮訳)の設立を保証しました。この改正は、上記の課題に対応する制度改革として、90年代におけるスウェーデン、カナダ・ケベック州、イタリア、フィンランド等における改革を踏襲しています。
これらの改革を静態的に眺めれば、それは、端的には「社会的協同組合」の出現として観測されえます。しかし、報告者は、動態的相で分析する必要を痛感しています。すなわち、多様な組合員を包摂することで、多様な事業主体、特に、NPO団体の協同組合化を促進するシステムとなっていることを明確にしたいと思います。
こういった検討は、同時に、マルチ・パートナーシップ型組合員制度の下でのガヴァナンス問題に接近する論点を明らかにすることに繋がると思慮します。
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●報告:島村博(法制化をめざす市民会議事務局長)
○日時:11/17(土) 13:30〜15:30
○会場:日本労協連4階会議室 Tel 03-5978-2190
東京都豊島区南大塚2-33-10
○お問合せ 協同総研 Tel 03-5963-5355
○参加費:無料