研究所たよりWEB版(93)

2002年5月21日

執筆:菊地謙(協同総研事務局長)

   ■■法制化市民集会 速報■■

昨日(5/20)午後6時より、東京都千代田区のJAホールにて「協同労働法 早期制定をめざす 5.20 市民集会」が開催されました。詳細は労協新聞6/5号、協同の發見6月号等での報告になると思いますが、とりあえずのご報告を。

まず、前半第一部では、元JAおんが組合長の井口市民会議副会長よりあいさつがあり、続いて来賓として、笹森清氏(連合会長)、長勢甚遠氏(自民党衆議院議員)、今尾和美氏(JA全中常務理事)の3氏が紹介され、笹森・長勢両氏からごあいさつをいただきました。

笹森氏は、1日55件の倒産、100人を超える自殺者が出る中で、労働組合の枠を超えた多様な活動が必要として、協同労働法の必要性を訴え、法制化の支援を約束されました。

長勢氏は、法制化を進める以上、必要十分条件も含めて十分に検討しなければならない、と課題を提起し、いずれにせよ自民党の雇用政策の責任者として検討させていただきたい、との発言をされました。

今尾氏は今回は発言をいただきませんでしたが、JA全中としても、組織的に対応していく方向で進んでおり、連合・自民党・JAの要職者が壇上に並ぶ姿は、法制化運動が新しい段階に来たことを感じさせるものでした。

法制化市民会議の島村事務局長の報告の後、休憩を挟んで第二部では、菅野労協連理事長あいさつがあり、続いて来賓として、小沢和秋氏(共産党衆議院議員)、金子哲雄氏(社民党衆議院議員)のあいさつがありました。また、自由党衆議院議員の東祥三氏の政策秘書氏も出席されました。

また、十数人の与野党国会議員からの祝電・メッセージも紹介され、いよいよ国会での法制化が加速しつつあることが感じられました。また、WNJ等関連団体からも法制化を望むメッセージをいただきました。

その後、各地からの声として、関西市民会議の津田氏、ワーカーズコープ・キュービックの内井氏、愛知高齢者就労事業団の河合氏、センター事業団九州の竹森氏、労協長野の原山氏、センター事業団東関東の杉本氏、センター事業団東北の富田氏、センター事業団東京の田中氏からの発言がありました。

最後に、市民会議副会長である永戸氏より、より一層の法制化運動推進の提起があり、閉会しました。市民集会といいつつ、来賓の方々のごあいさつの時間が長かったのですが、約350人の参加者は協同労働への社会的な大きな期待と、法制化への大きな確信を手にして帰ることができたのではないか、と思います。
笹森清・連合会長
長勢甚遠・自民党衆議院議員
菅野労協連理事長あいさつ
熱気溢れる会場


「研究所たよりWEB版」目次へ|■トップページへ