研究所たよりWEB版(16)
2000年8月16日
執筆:坂林哲雄(協同総研専務理事)
お盆休みに入り、東京の電車は親子連れが目立って多くなっている。
今日は16日、本当ならば私もどこかへ避暑に行きたいところだが、今日も事務所でうだうだと仕事を続けている。
うれしいお知らせを一つ。
11月の「協同集会」のゲストスピーカーに予定していたジェイムス ロバートソンさんから快諾のメールを頂いた。
この春、石見尚さんらの翻訳で出版された「21世紀の経済システム展望」の著者である。
その中にある紹介記事から、
「ジェイムズ・ロバートソンはオックスフォード大学で古典、歴史、哲学を学んだ。
卒業後,英国政府に勤務し、1960年,マクミラン首相の「変革の風」アフリカ訪問に同行した。インターバンク・リサーチ・オーガニゼーションの管理職につき,退任後,金融財政センターを設立して、政府、市民事業、議会、ロンドン市に助言活動を続けた。のち独立して執筆活動に専念し、75年、夫人のアリソン・プリチヤード(シュマッハー協会評議員)とニューズレター「ターニング・ポイント2000」(年3回)を発行している。
84年、「もうひとつの経済サミット」(TOES)とニュー・エコノミックス・ファンデーションの設立に尽力した。1998年、リバプールのシュマッハー・レクチヤーで「依存からの脱却:21世紀の健康な人間と住み処」と題して講義をおこなった。最近作としては論文集『依存文化を超えて』(アダマタイン、1998年)がある。
本書Transforming Economic Lifeはかれが97年にヨーロッパ委員会の政策立案者のために書いた「持続可能な発展についてのニュー・エコノミックス」と題する要綱を基礎にしたものである。
ジェイムズ・ロバートソンは86年、日本での「もうひとつの経済サミット」(TOES)に来日し,地域経済の自立について講演し、ニュー・エコノミックスを紹介した。そのあと沖縄の石垣島を訪問し,計画中の空港建設によって破壊されようとする珊瑚礁を視察し、その保全の大切さを、日本の自民,社会,公明党の幹部や環境庁長官に面接して訴えた。
日本で出版された訳書には、『未来の仕事』(勁草書房,1988年)がある。
現在、ロンドンの西方約60kmに位置する農村コルセイでリンゴ園のある小農場を経営しながら研究と執筆・講演活動を続けている。」
11月の集会でのロバートソンさんの論題は「協同と地域:21世紀のための人間中心の開発」
ご本人のスケジュールなどは、今後詰めてゆく予定です。