研究所たよりWEB版(04)

2000年7月5日

執筆:坂林哲雄(協同総研専務理事)



先ほどMLにUPしたように、昨日日本労協連で「法制推進本部会議」が行われました。
主要には7.20へ向けた議論でしたが、先日の研究所総会、研究集会で出された「市民」への批判、疑問?がひとしきり話題にもなりました。大内先生は「労働者と市民を並立すれば、市民とは消費者をさすことになるのが普通だから、最近の表現には少し違和感がある。一考必要」「言いたいのは、自立的で主体的な労働者だが、その労働者は英語で言えばレイバラーではなく、ワーカーだ。しかし、日本語にすると一様に労働者しかない。そして労働者といえば、雇われる労働者しか考えない」「働く市民とか、何かうまい表現はないだろうか」と、....
いずれにしても、7.20はさらに労協法推進のためのサポーターを拡大し、サポーターの方々にも今後の行動提起もしなければならない重要な会議です。
また、主体となっている労働者協同組合、とりわけセンター事業団の中で、法案制定に向けたサポーター拡大のための学習会などが、地域の人やオーナー層を含めて拡大して開かれるようなとりくみを検討していただきたいと思います。


---研究所たより(3)ML版---------------
藤岡先生の「おもしろかった本があったら交流しませんか」という提案に、可能な方から発信していただけませんか。
本格的な書評でなくても良いと思います。
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早速手島さんにお答えいただきました。ありがとうございます。

東京のど真ん中で、日を空けずに本屋を覗いているような生活をしているつもりでも、いろいろ重要な書物を見逃していたようです。コメント抜きでも良いので、気のなる本、面白いと思われた本のご紹介を頂ければと思います。

○ じつは、昨日、労協新聞の編集長松沢氏から電話で、小樽商科大学の道野真弘先生のことを教えられました。調べてみると「企業組織としての高齢者協同組合に関する一考察」大河ほか編『高齢化社会と法』(有斐閣、1999年)という論文をお書きです。
これなんかも典型です。どなたかご存知の方がいたら、研究所への入会をお勧めください。


○ 今朝の朝日新聞に、家の光から出版された「モンドラゴンの神話」という翻訳本(三輪先生)の広告がでていました。
原本は3年ほど前になりますが、ワシントン州の会員マーシャル氏から「友人が書いた本だ」ということで頂いております。
理想をもってモンドラゴンを調査した友人が見た現実という感じでしょうか、やや批判的な見地からのモンドラゴンを現地の取材を通じてかかれていました。日本語で読めるというのはありがたいものです。


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