研究所たよりWEB版(73)

2001年12月21日

執筆:菊地謙(協同総研事務局長)

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 「仕事おこし」シンポジウム in 東京 報告  

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 12/15(土)午後1時30分からに明治大学で「仕事おこし」シンポジウムin東京が開催されました。このシンポジウムは労協センター事業団東京事業本部が準備をしたものです。協同総研から菊地がコーディネーターとして参加しました。
 
 シンポでは、まず労協センター事業団永戸専務のあいさつののち、NPO文化学習協同ネットワークの佐藤洋作さんが、不登校や引きこもりの若者の問題の出口として青年の自立のためのの就労の場の必要性を、協同の仕事おこしでと訴えました。
 続いてスワンベーカリー十条店の小島靖子さんが、知的障害者の生活と就労支援の場としてのパン屋をヤマト福祉財団の支援を得て始め、地域の中で着実に売り上げを伸ばし根付いている様子を報告しました。

 休憩をはさみ労協関連の5人の事業所での仕事おこしの取り組みがリレートークの形で報告されました。

●院内保育の委託から在宅保育支援のグループをつくった石郷岡さん
●家政婦紹介所の仲間とヘルパーステーションを立ち上げた徳本さん
●病院清掃の仕事の契約解除を乗り越え、介護ワーカーズを立ち上げる決意をした北野さん
●タクシー労組と労協で行ったヘルパー養成講座から送迎サービスの開始を目指す渡辺さんと石井さん

 最後にセンター事業団東京事業本部の田中本部長からまとめと次回のシンポジウムについての呼びかけがあり、閉会しました。2002年2月17日(日)に東京都足立区教育研究所で「仕事おこし」シンポの第2弾が行われる予定です。

 参加者は106人。大学を会場としたのに学生の姿が見られなかったのが残念でした。中にはインターネットを見て参加という人もいたので、研究所のホームページのインフォメーションかもしれません。
 やはり、この時代の中でも協同の「仕事おこし」はまだまだマイナーなものなのかもしれませんが、どのような形であれまず、多くの人に知ってもらうことが重要なのでしょう。


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