研究所たよりWEB版(67)
2001年11月20日
執筆:菊地謙(協同総研事務局長)
11月18日の奈良でのシンポジウムは78名の参加、それも新聞報道等を見てやってきた女性などの姿が多かったそうです。
この集会をきっかけに、関西での「仕事おこし」が具体的に進みそうだと、労協センター事業団関西事業本部の折居事務局長は話していました。
私もぜひ参加したかったのですが、行けませんでしたので、せめてものお詫びに、読売新聞奈良版に載った記事を。
これに先立ち、朝日新聞に京都のワーカーズ「ほんわか」の記事が掲載されましたが、長いので必要な方はご連絡を。
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【読売新聞 朝刊 奈良版 2001年11月19日(月)】
市民の生き方学ぶ
奈良で県民集会 町おこし、NPOから
相次ぐ企業の倒産、上昇する失業率――。生活基盤が崩れつつある時代に、町おこしやNPOの取り組みから市民の生き方を学ぶ「『まちづくり』『仕事おこし』を考える県民集会」が十八日、奈良市東向南町の県女性センターで開かれた。高齢者の生活向上を目指す「NaRa充実社会ネットワーク」(佐長勉代表)などが開催。約七十人が集まり、NPOや商店街の代表らの提案に耳を傾けた。
二部構成で、一部はリレートークとして、奈良市の今御門商店街会長の野田光雄さん、奈良県漁業協同組合連合会桝谷実雄さん、佐長代表、ならNPOセンター事務局長の村上良雄さん、大和郡山ハローワーク職員の谷山義博さんの五人がそれぞれの活動を報告。
村上さんはNPO活動の現状と今後の展望を語った。地域でのIT講習会開催の例をあげ、住民が地域の市民団体などに自前で頼み、様々な活動をしてもらおうと提案。「活動を税金で賄うのではなく、(求める住民が)自分たちで負担して頑張ってもつう。そんな風土が育てば、仕事づくりにも発展するのでは」と話した。
谷山さんは労働時間を短縮して雇用機会を増やすワークシェアリングを本来の意味で実現するためとして「ちまたにあふれる労働基準法違反、サービス残業を解消するしかない」と強調。人間らしく働くことができるためのワークシェアリングをと訴えた。
二部では、同ネットワーク事務局の池内達雄さんらが取り組みの現状や今後の可能性などを報告した。
池内さんは「県内各地に仕事を求める人らのたまり場を設け、そこで話し合う中で新しい仕事のたち上げをしていきたい」とした上で、そのたまり場の修繕の仕事をはじめ、いろ
んな仕事を考えていくことが出来る、と抱負を語った。
*(リレートーク発言者の一部が間違っていたので、訂正してあります。)