研究所たよりWEB版（77）
2002年1月22日
執筆：菊地謙（協同総研事務局長）
日本協同組合学会ILOシンポ（1/26青山学院大）の資料準備が、ようやく一息ついて、久々の「たより」です。
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●HP更新情報
1）協同総研HP内のスペイン語紹介文の文字化け解消
http://jicr.roukyou.gr.jp/espanol.htm
2)「協同の發見」1月号(No.115)目次掲載
・総目次一部変更
http://jicr.roukyou.gr.jp/hakken/99/07-12index.html
●論文＆出版案内
1)『ソーシャル・パートナーの時代へ』野川忍
2)『倒産はこわくない』奥村宏
3)『企業の塀をこえて 港合同の地域闘争』大和田幸治
http://www.aslan-w-co-op.com/seisaku.htm
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●HP更新情報
1）協同総研HP内のスペイン語紹介文の文字化け解消
http://jicr.roukyou.gr.jp/espanol.htm
懸案だった、スペイン語案内の特殊記号の文字化け問題に、ひょんな事から取り組みました。読める方は、ぜひ、チェックしてください。
2)「協同の發見」1月号(No.115)目次掲載
・総目次一部変更
http://jicr.roukyou.gr.jp/hakken/99/07-12index.html
「協同の發見」1月号は、1/26日本協同組合学会シンポジウムの資料特集に なります。まだ完全ではありませんが逐次更新していきます。
●論文＆出版案内
1)「ソーシャル・パートナーの時代へ」
野川忍（東京学芸大教授） 著
『とうきょうの労働』2002年1/10第1146号
東京都産業労働局発行
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/ (論文は未掲載）
東京都の広報誌に掲載された野川先生の論文をお送り頂きました。
論文では経済のグローバル化や雇用形態の多様化等の変化にあっても、労働市場における需給の不均衡性は不変であり、「労使による入念なガバナンス」の必要を説いています。
特にオランダやドイツの例を引きつつ、労働の非正規化や失業といった社会的課題を、強力な労働組合と力ある聡明な使用者団体による「ソーシャル・パートナー」の自治によって解決することを提案し、一方で雇用以外の就労の場の拡大が望まれ、NPO法の改正とともに労働者協同組合法を制定して、協同労働による事業組織の必要性を訴えています。
まとまった量なので、野川先生の許可を得られれば、研究所HPでの公開を検討します。
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2)『倒産はこわくない』奥村宏（経済評論家） 著
2002年1月11日発行 岩波アクティブ新書4
174P 700円
目次 はしがき
第1章 二度の倒産――山一證券
第2章 これまでの倒産
第3章 銀行の責任
第4章 会社が倒産するというのはどういうことか
第5章 会社を買い取る
第6章 労働組合が生き返る道
第7章 会社を変える思想
第8章 倒産を超えて――会社革命への道
著者の奥村先生は中央大学を退官後、経済評論家として、ご自身の研究テーマである「株式会社」を深める中で、「倒産」について体系的に書き下ろされた本です。
第5章第6章では、アメリカのESOPやグラムシの工場評議会、ドイツの共同決定法なども引きつつ、労働者の経営参加について述べており、最終第8章の最終頁になって、労働者協同組合についても触れています。
なお、奥村先生は3/24に大阪産業会館で行われる、「まちづくり・仕事おこしシンポジウム」にコメンテーターとして、ご参加いただく予定です。
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3)『企業の塀をこえて 港合同の地域闘争』
大和田幸治 著 全国金属機械労働組合港合同 編集
アール企画 発行 星雲社 発売
2001年12月20日発行 366P 2200円
『倒産はこわくない』にも紹介されている田中機械は、会社の倒産から工場占拠、自主生産という争議を行い、裁判闘争も含めての全記録。近年はエコロジー商品の生産や温泉を掘って地ビールをつくり、レストランも経営しているとのことです。
ワーカーズコープ・アスランが編集協力した本です。
http://www.aslan-w-co-op.com/seisaku.htm