研究所たよりWEB版(05)

2000年7月12日

執筆:坂林哲雄(協同総研専務理事)



昨夜、事務局会議を行いました。6:30〜8:30

一 若干の経過報告

・シンガポールで行われたICA会議 岡安さんのwebへどうぞ 
( http://www.ccn.ne.jp/~okayasu/ )

・7月6日労協クラブで「地域福祉事業所」の活動を中心に労協についての理解を広める。これまでは、「高齢協は理解できるが、労協はちょっと・・・」といっていた人たちも、福祉に取り組む労協の姿にその社会的役割が鮮明になったようだ。
・7月10日キュービックで同じく「地域福祉事業所」についての講演を行う。コープ神奈川系(この言い方は不本意ですが)の福祉ワーカーズコープでは既に500人が働いていると聞きました。

二 検討事項

◇ 協同集会の準備に関わること
  第1回実行委員会を7月29日13:30〜研究所会議室で行います。
  関係者への連絡は今週中に行います。在京の理事の方は可能な限りご出席をお願いします。

◇研究所の研究活動は、上半期はこの協同集会を目標にして取組ことになります。以下は昨日のレジュメの抜粋です。研究所の4つの機能に則して、集会に向けて取り組む研究課題を列記ししています。

(1)協同の思想と戦略の研究に関わる機能 
この分野に関わっては「レイドロー報告から20年」を9月30日(土)に実施し、10月には「イギリスのコミュニティコープ」に関わる研究会を行い、21世紀協同論を深めるような分科会をひとつ行うようにする。座長は必然的に中川理事長

(2)地域づくり・仕事おこし研究とサポート機能
  協同集会の実行委員会の中で各種の実践事例の報告を行い。協同集会の内容作りを含めて、この機能の充実を目指す。

○地域福祉事業所に関わって
   ・東京の事例から何を焦点に浮かび上がらせるか
   ・公的介護保険への提言(ケアワーク半年の総括)
   ・ケアワーカーのサポート及びスキルアップへの政策提言
   ・地域福祉事業所の役割とは
   ・ケアに関わる仕事(ケアワークドライバー、住宅改修、配食)

<---このテーマは非常に内容が豊富で、分科会はいくつも検討さると思います。
<---また、ケアワークドライバーについては、9月にも研究会を予定しています。

○中小企業、商店街の活性化とコミュニティ

○教育をどういう切り口で考えるか
   ・地域のもつ教育力(千葉の例)と協同労働、市民事業
   ・三鷹の実践

○文化活動
    ・児演協の活動と親子劇場
  ・映画がになう地域の再生(深谷、宮古)

○環境
   ・環境と協同事業(滋賀の環境生協の例、エコテックの経験、CEF)
   ・フロン回収の事業化
   ・企業とのコラボレーション(市民や協同の関わり)
   ・環境運動・事業とコミュニティ(ジュオン、森は海の恋人)

○中山間地

(3)協同経営・教育の研究とサポート機能

○協同経営論をどう深めてゆくか
   「非営利・協同の経営とは」センター事業団はもちろん、キュービックなどでも模索が続いている。協同経営論を深めることは「法制」にとっても決定的ではないか。

○センターの事務局員及び拠点事業団の幹部の入会促進と教育プログラム

(4)労協法の研究と制定サポート機能

○市民会議
   この準備をしつつ、協同集会でどう「法制化」へ向けた節目の企画を持つか


◇7月20日の労協法制定市民会議準備会について
◇所報編集について
◇九州・山口の集いに関して


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