日本労働者協同組合連合会創立20周年記念出版
21世紀への序曲
 ◎ 労働者協同組合の新たな挑戦 ◎

新しい福祉社会の創造と「協同労働の協同組合」を
「事業団から労働者協同組合へ」着実な歩みを示した実践を振り返り、21世紀の「協同労働の協同組合」づくりに向かって、大飛躍が求められている今日、労働を人間の手にとりもどし、生活と地域の人間化のためにいかに奮闘するか――「福祉は生きがい」であり(ノーベル経済学賞受賞者のアマーティア・セン教授)、その協同労働をつくりだす注目の事業・運動の基本方向を解明。

A5判 定価1470円 送料310円
日本労働者協同組合連合会編発行
シーアンドシー出版/書店発売元 (株)星雲社

目 次

海外から日本労働者協同組合連合会へのメッセージ
  • アマーティア・セン教授(ノーベル経済学賞受賞/ケンブリッジ・トリニティカレッジ学寮長)
  • B・ソーダーソン氏(ICA専務理事)
  • M・リバール氏(CICOPA議長)
  • パールヨージェフ博士(ハンガリー協同組合全国協議会書記/元評議会議長)
  • 金弘一氏(韓国ノウォン・分かち合いの家/専任司祭)
事業団から労働者協同組合へー創立20年を祝して
  • 輝かしい労協運動20年を振り返って/中西五洲
  • 協同して働き、生活全般の助け合い運動を/内田基大
  • 20年を振り返って/大槻弥之助
  • 20年の発展を自力とし、期待を新たに/小林基愛
  • 高齢協で頑張りたい/浦沢栄
  • 北海道労協5周年と重ねて/小野正昭
  • 協同労働のあり方を探求しよう/黒川俊雄
  • いまだ道半ば、高齢協は100歳定年制/竹森幸男
  • 事業団運動を誇りとして/瀧田光弘

21世紀の労働者協同組合と新しい福祉社会の創造

永戸祐三さんに聞く(聞き手・記念誌編集部)

  1. 「労働者協同組合運動」への模索
  2. 「新しい福祉社会の創造」をめざして
  3. 人間と経済の根本を問う

「協同労働」は21世紀に何をひらくか

菅野 正純

  1. 人のいのちを支える仕事の本流として、「働く人々の協同」「働く人々と利用する人々の協同」「地域の協同」の<3つの協同>を広げます
  2. 人間労働が求められる<いのち・くらし・地域>の再生の仕事を働く人々・市民がおこす、「仕事おこしの新時代」をひらきます
  3. 働く人々が仕事の設計から管理まで自ら行い、労働を主体的で自律的なものにつくりかえる「21世紀型労働」を率先してつくりだします
  4. 生産者と消費者が共感によって結び会い、「人間ネットワークによって制御される市場」の創造の貢献をします
  5. 人と人とのつながりを基礎に<いのちとくらし>の場としての<地域>を再生し、新しいコミュニティの創造に参加します
  6. 大企業の「産業競争力強化」を第一とする乱暴なリストラの強行に対して、労働組合や中小企業をはじめ広範な人々と経済民主主義の連帯をつくりだします
  7. 働く人々・市民がひらく「新しい公共性」の創造に参加し、公共の信頼されるパートナーとして地域に役立つ事業の企画・提案・実行を進めます

「新しい労働のかたち」とワーカーズコープ労働
―「新しい労働のかたち」=<協同労働>+<よい仕事>

内山 哲朗

  1. ワーカーズコープ運動の想像力
  2. 「新しい労働のかたち」と<協同労働>
  3. 「新しい労働のかたち」と<よい仕事>
  4. 「新しい労働のかたち」=<協同労働>+<よい仕事>

資料 日本労働者協同組合連合会略年表

あとがき(鍛谷 宗孝)