第1号議案 2004年度活動報告

研究所4つの機能の発展(再録)

  • 協同の思想と戦略に関する研究
  • 地域づくり・仕事起こしに関する研究とサポート
  • 協同経営・教育の研究とサポート
  • 「協同労働の協同組合」法の研究と制定支援

1. 研究所の 4つの機能

(1)協同思想と戦略に関わる研究会

@研究会

06/26(土)

研究会「社会的企業とコミュニティの再生―社会的企業サンダーランドの実践」

08/08(日)

九州・山口会員の集い「ベルルスコーニ右派政権と協同組合規制―協同組合法(会社法)改悪と不分割留保金への課税―」

12/23(木)

研究会「協同労働者の労働権をとりまく仕組」

03/19(土)

研究会「社会的企業とコミュニティの再生」 (2)

A集会/シンポジウム

 日本労協連 25 周年記念企画として『 7.24 集会』『 9 ・ 18 国際シンポジウム  尊厳ある労働の社会的実現へ』の企画・準備に協力した。

 特に国際シンポジウムは、連合の笹森会長にご挨拶をいただき、パネラーとしてイギリス協同組合連合会のヘレン・シーモア さん、 ILO 協同組合部長のユルゲン・シュベットマン さんをお迎えし、コーディネーターを ILO 駐日代表の堀内光子さんにお願いして、国連大学ホールで開催するなど、ディーセントワークの実現を目指す日本の労協運動の方向性を示す企画であった。

Bプロジェクト

● 労協センター事業団組合員・仕事と暮らしに関するアンケート調査

2001 年に引き続き 2 回目
•  入力について「 NPO 育て上げネット」に依頼
•  現在、集計作業委託中  → 終了

● 千葉 「若者自立塾」プロジェクト

国、自治体との協議の中から、上記プロジェクトについて労協での受託打診 → 協同集会 2002 のつながりをもとに地元調査
→ 労協連・センター事業団で提案へ

C外部の研究会への参加

 外部主催の研究会等に積極的に参加し、他団体・研究者との交流を図った。
07/01(木)

シンポジウム「共生型地球社会を求めて―激動する世界における公正なグローバル化」国連大学

07/02(金)

国際協同組合デー中央集会

07/21(水)

自治労東京シンポ「ひとあじ違う働き方はできるか!?」

09/11(土)

市民セクター全国会議

10/08(金)

トークライブ「 NEET meets ひきこもり」

12/03,04

「グローバル化と若者の未来に関するアジア・シンポジウム」

12/07(火)

シンポジウム「指定管理者制度は市民参加を実現するか」

12/11(土)

社全協公開学習会「指定管理者制度をどう見るのか」

03/11(金)

「社会的企業研究会」準備会(法政大)

04/09(土)

第 1 回「社会的企業研究会」(法政大)


(2) 地域づくり・仕事おこしの研究と支援

@いま「協同」を拓く 2004全国集会inながの

2004 年 10 月 30 日 ( 土 )31 日 ( 日 )  長野市にて開催

【実行委員会の総括】

  1. 全体集会1,203名、分科会885名、総勢2,088名の集会となり、地域密着型の実行委員会主導による企画・準備活動に加え、全国からの知恵と力の結集により、より内容の充実した集会にすることができました。
  2. 長野県内の全市町村(117市町村)を訪問し、17市(佐久市以外全て)より後援を取り付け、全県に集会を知らせ、自治体職員や議員の参加につなげました。このことは、「公共」のあり方を自治体・市民双方が模索する中で、本集会がいよいよ市民が主体者として登場する流れを本格化させる一つ契機となりました。
  3. 田中知事の対談や寺島実郎氏の基調講演、移動分科会の設定や時代の焦点をテーマとした分科会など、地元と全国が総力をあげて魅力ある企画を作り上げ、参加者からは、寺島実郎氏の基調講演がわかりやすかった、おもてなし館が長野らしさがあってよかった、分科会は実践的で具体的な報告や討論で明日への活力になり、元気になったとの感想が多く寄せられています。
  4. ( 4)田中康夫長野県知事の参加に合わせて開催日を変更するリスクを乗り越え、都道府県首長の参加は、昨年の千葉集会での堂本知事の挨拶につつき、今回は企画としての参加に発展させることができました。記念対談では、「ディーセントワーク」「コモンズ」をキーワードに、これからの公共の担い手像や、まともな社会にするための当事者・主体者としてかかわることが強調され、ILO駐日代表の堀内光子さんも協同組合の果たす役割の重要性を意識的に提起されたことから、「協同」への認知を広げ、協同組合も大きな担い手として存在することをアピールしました。
  5. 長野県非営利協同の懇談会の歴史的な継続の中で実行委員会の基盤となり、長野県厚生連労働組合や歌舞劇団田楽座など、集会を成功させる大変大きな役割を果たしきることが、成功の大きな要因となっています。
    今回は、そこに、長野県NPOセンターをはじめとするNPO団体、上山田大わらじ委員会などのまちづくり団体が積極的に加わり、新しい出逢いが、地域的にも組織の幅としても広い協同に発展していくことができました。
    その広がりの中で、飯田下伊那地域懇談会、上伊那懇話会などの地域ごとの協同を深めることができるとともに、分科会で結びついたジョブカフェ信州と労協ながので若者就労創出支援の提携が始まるなどの具体的な協同も始まりました。
    さらに、集会を通じて長野らしさを発揮し、プレ企画、リレー報告や分科会報告、おもてなし館など、長野の伝統や文化、全国に誇る地域の実践を織り交ぜて、長野集会の特色を出しきることもできました。
  6. ここまでできたことは、長野での開催受け入れの判断を共通認識とし、世話人会、準備会、実行委員会、事務局会議など、一年半かけてそれぞれ集会への目的や想いを出し合う中で企画が練られ、それぞれに準備の責任を分担しあって、成功のために献身的に努力してきた結果でもあります。
    その地元の実行委員会の活動を労協連・協同総研がリードし、世界潮流や全国的な課題と今後の方向性を見据えた視点を取り入れ、顔の見える地域密着型の協同と全国の結集により、より質の高い集会にすることができました。 その点では、実行委員会や役員会、事務局会議に結集して日々の準備や行動に取り組んだスタッフ一人ひとりが成功に向けて連帯し、奮闘したことが大きな力になりました。 最後に、この集会が終わったのち、長野県での「非営利・協同のネットワーク」が新たな広がりを見せ、具体的な協同の関係をつくり上げられるかどうかが、長野での協同集会の本当の成功につながります。そのために、集会を通じて出会った人と人がもっと知り合い、結びつき、継続的に協同の関係を築き上げていくことが、私達実行委員会の責務であると言えます。集会の成果を長野県で活かすよう、引き続き奮闘していきたいと思います。
A地域シンポジウム 
02/05(土) 東京ケアワーカー・シンポジウム 2005 「当事者発コミュニティケア」
講師・第 1 部:高橋紘士さん(立教大学教授) ・第 2 部:播磨靖夫さん((財) たんぽぽの家理事長)
02/19(土) 健康とまちづくりのために ―地域での栄養・食生活支援を考えあうシンポジウム―
基調講演:細谷憲政さん(東京大学名誉教授)
03/05(土) 子育てシンポジウム「子育て支援のまちづくりを、市民の手で」
講演:汐見稔幸さん(東京大学大学院教授)

 労協連およびセンター事業団か主催したシンポに共催、協賛という形で参加した。

•  その他

•  CC 共済 厚労省未来志向研究プロジェクト

厚生労働省委託研究について、日本労協連に協力
集計、まとめ、検討、報告作成を行う

•  センター事業団 足立区委託 関原地域商店街活性化調査

区委託の調査について、まとめの協力と報告書作成を行う

•  日本高齢者生活協同組合連合会「高齢者生活・意識実態アンケート」

集計および報告書作成

(3)協同経営・教育の研究と支援

@職業訓練講座

昨年度に比べ、各県委託の職業訓練講座への講師派遣が増加した。

地域

日付

氏名

講座内容

神奈川県(横浜)

8月9日

菊地

青年の自立支援( 1.5h)

8月19日

菊地

青年の自立支援( 1.5h)

福島県(郡山)

8月20日

岡安

新しい働き方と協同労働

千葉県(習志野)

11月15日

岡安

様々な企業体( 2.5h)
協同組合論( 2.5h)

千葉県(松戸)

11月16日

菊地

コミュニティ・ビジネス( 2.5h)

11月17日

岡安

様々な企業体( 2.5h)
協同組合論( 2.5h)

千葉県(習志野)

11月18日

岡安

労働者協同組合( 2.5h)

千葉県(松戸)

菊地

コミュニティ・ビジネス( 2.5h)

11月19日

岡安

労働者協同組合( 2.5h)

福島県(郡山)

12月20日

岡安

新しい働き方と協同労働

千葉県 (習志野)

5月11日

菊地

コミュニティ・ビジネス( 3.0h)

A学習会・講座等への参加

 労協連を中心に、各地の学習会等に講師等を派遣した。

12/17(金) 大宮西部地域福祉事業所 団会議(菊地)
02/03(木) 自交労協準備会新春学習会「協同組合の原則と日常運営」(福岡:岡安)
02/06(日) 「高齢者エンパワメントシステムの調査・研究事業」報告会(西宮:岡安)
02/13(日) 「高齢者エンパワメントシステムの調査・研究事業」報告会(博多:岡安)
03/05(土) センター東関東事業本部新人学習会(南浦和:菊地)
03/07(月) センター東京事業本部事務局学習会(大塚:菊地)
04/02(土) 東京高齢者協同組合総代学習会「協同組合と総代」(岡安)

(4)「協同労働の協同組合」法の研究と制定

@法制化市民会議の活動 (別紙)

 島村主任研究員(法制化市民会議市民会議事務局長)を中心に、幹事会を中心とした旺盛な活動を行った。

 市民会議 Web サイト「協同労働法制化市民会議オープンフォーラム」
http://www3.kitanet.ne.jp/~kyodoken/shiminkaigi/ )作成、管理を行った。

(5)会員活動の支援

 地域での会員集会が九州・山口地区(福岡)で 8 月 8 日に開催され、研究所からも岡安専務が参加した。九州・山口地区は今年で 7 度目となり、定例集会となっている。

(6) 国際活動

@来日調査・視察 (9/22)

AARP 会長夫妻らの来日時に、ワーカーズコープの深谷地域福祉事業所を案内した。

AAARP 調査 (10/13 〜 25  岡安専務)

日本高齢者生活協同組合連合会・全国自立生活センター協議会( JIL )
「高齢者エンパワメントシステムの調査・研究事業」
AARP (旧称:全米退職者協会)、AAPD(全米障碍者協会)等の訪米調査

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