日時 2005年7月31日(日)13:00〜17:00(受付14:00〜)
     記念講演『いま、連帯・協同する意味』 13:00〜15:00
     これまでの活動とこれからの活動    15:00〜17:00
     交流会(予定)                17:30〜
会場 自治労第1会館 ( 東京都千代田区六番町 1 )
      JR市ヶ谷・四谷駅 徒歩5分 TEL03-3263-0263 地図

参加費 1000円(組合員・会員無料)

講師プロフィール:鷲田清一(わしだ きよかず)先生

講師の鷲田清一先生1949年京都生まれ。京都大学卒業。大阪大学大学院文学研究科(臨床哲学)教授、同大学副学長。看護や介護、教育などの現場に、哲学を通して関わる「臨床哲学」のプロジェクトに、研究室をあげて取り組んでいる。著書に『「聴く」ことの力−臨床哲学試論』(TBSブリタニカ、桑原武夫学芸賞受賞)、『老いの空白』(弘文堂)、『弱さのちから−ホスピタルな光景』(講談社)、『だれのための仕事』(岩波書店)等。

『“協同”が最も行われてきたのは、 生命の最も基本的な営みの次元である 「生老病死」 においてであった。 しかし、近代社会はこの部分を家庭の外部に出し、「社会サービス」に置き換えてきた。家事の軽減や合理化が、“協同”ではなく“電化”という形で遂行され、 また「生老病死」も公共的なシステムが業務として代行するようになった。ケアが「サービス業」になり、 ケアされる人がクライアント(利用者)なると、ケアを受ける人はどんどん受け身になってくる。『あなたが抱え込んでいる問題は、私が教えてあげます。それを治すのは私です』という専門化(資格化)が進行すると、ケアを受ける主体はますます無能力化し、協同から遠ざかる。ケアの関係も、サービス業として関わるのでなければ、ケアする側の一方通行ではなく、『ケアされる側がケアするほうを支える』 という関係性の反転が起こる。 自分の弱さに気付き、 素直に向き合えるようになる “相互依存のなかの自由” こそ、重要なのではないか』
(2004年6月「くらしと協同の研究所」主催シンポジウムでの講演『いま協同の意味を問う』より)


―市民をつなぎ、新しい地域を再生するまちづくり・仕事おこしの時代に―

人と人とのつながりが薄れ、コミュニティの危機が言われている現代にあって、子育て支援や高齢者ケア(介護予防)、社会教育や環境、障がい者や若者等の当事者支援の活動が、市民の手により各地に多様に広がっています。私たちワーカーズコープは、今の社会的テーマを自分たちの身近にひきつけて捉え、 お金を出し合い、さまざまな地域の人たちと手をつなぐ(連帯する)ことによって、地 域再生につながる活動を、当事者・市民主体でつくり出そうと「社会連帯委員会」を昨 年11月に設立しました。東京では、今年2月にケアワーカーシンポ、3月に子育てシン ポジウムなどを開催し、講師の播磨康夫さん(日本NPOセンター代表)や汐見稔幸先生 (東京大学大学院教授)に「社会連帯委員会」設立の趣旨を呼びかけ、賛同を頂いてきま した。いよいよ東京で、本格的に社会連帯活動を進めていくために、7月31日(日)に「社 会連帯委員会・東京」の設立記念の集会を開催します。皆さんの参加を呼びかけます。

主催 社会連帯委員会・東京/ワーカーズコープ東京事業本部
共催 日本労働者協同組合連合会/協同総合研究所
問い合わせ ワーカーズコープ東京事業本部 【担当】 藤田、馬場、田嶋
 〒170-0005東京都豊島区南大塚2-33-10東京労働会館3階
 TEL 03-5978-2185 FAX 03-5978-2187

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