2020年10月15日(木)、生協総合研究所公開研究会「労働者協同組合を学ぶ」が123名の参加の下、オンライン開催され、協同総研相良孝雄事務局長が「ワーカーズコープの現局面と労働者協同組合法」をテーマに報告しました。
以下、相良事務局長からのコメントです。

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協同総研を除く協同組合に関係する研究所で「労働者協同組合」のことだけを公開研究会で行ったのは初めてではないかと考えています。

この研究会で何よりも嬉しかったことは、「協同組合の研究所で労働者協同組合を中心に考えあう場をつくっていること」と「協同組合の事業の縦割りを超える研究所のあり方を示したように感じたこと」。前者としては、私以外に富沢賢治さんと市民セクターの白井専務理事がワーカーズコープの歴史やワーカーズコレクティブの実践を報告し、労働者協同組合が時代の流れや社会的焦点になり始めていることを感じました。後者として、この間行っている協同組合に関わる28の研究所の連携・交流を深めている最中にこのような公開研究会が開催されたことに意味を感じました。

私からは協同組合の事業、運動の軸をコミュニティづくりにつなげること、暮らしと教育(学び)と労働を協同でつなぎあわせること等を報告したが、労働者協同組合・協同労働をもっと知りたいと感じた参加者も多くいたので、参加者から協同労働や労働者協同組合の学習会が開催したいとの声が出ることを期待したい。

その後の懇談会では、レイドロー報告から40年以上たつ中で、日本における協同組合理論や方針が出せていないこともあり、新しいものを作るためにどうすればいいのかを考えあったり、富沢先生の研究ヒストリーについても改めて深めたいと思いました。

生協総研の皆様、ありがとうございました。

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生協総研のHPでも当日の様子が報告されておりますので、合わせてご確認ください。
公益財団法人生協総合研究所 2020年度第4回公開研究会 「労働者協同組合」を学ぶ

以上、どうぞよろしくお願い致します。